HP開設10周年のご挨拶


さてさて、2013年2月をもって当HPはめでたく「開設10周年」を迎える事が出来ました。

紆余曲折ありましたが、僭越ながら管理人より節目としてのご挨拶とさせて頂きたく思います。

ですが、これは推敲等をあまり考えず気持ちの問題で記した文章なので、あまり真面目に読む

価値は無い、と最初に記させて頂きますね。


さて…10年、と一口に言いましても思い起こせばそれなりの長きに渡る時間になります。

私自身、自分のHP、WEBサイトを構築しネットに公開した時点ではまさかここまで長きに渡り

維持していく事が出来るとは全く思ってもいなかった、というのが本音ですね。

最初は契約プロバイダのおまけWEBスペースの10MBから始まり、容量に苦労したのも今では

懐かしい思い出ですし、レンタルスペースをどんどん増やしていき最終的にはドメインの取得と

CGIも使えるWEBスペースを導入して全て統合し、現在の姿となった訳です。


そしてHP、と言いますか今ではこういったスタイルのWEBサイトもめっきり減ってきた感もあったり

してしまいますが、ぱっと寄られた方が興味を持ち、目的の情報を探すとなればやはりこういった

ディレクトリ形式を踏襲した構成が今でも一番ベターである、と私は考えていたりしますよ。

表紙があって目次があり、その下に情報が区分けされているという本の様な形式、という事ですね。


が、細かな更新を行って新鮮な情報を発信する、といったツールではウェブログ形式も良いですし、

SNSや近年ではフェイスブック等の便利なツールも登場して来ています。


しかし、私自身は「WEB上に情報を出す」という事は「情報の共有」だと考えていますから、少し

時系列が変わったりしてしまった場合にはすぐ情報にアクセス出来なくなってしまう、といった事はあまり

好ましく思わないんですよ。

情報発信を行い、検索エンジンに拾われてWEBキャッシュを残し、検索サイトが消滅でもしない限り

WEB上に残り続け、サイト本体も維持しておけば情報発信元に到達出来るといった一連の流れを

大切にして行きたい訳なのです。

もちろん、不必要なまでに個人情報が収集されたりするのは好ましくは思いませんが。


私自身、ネットに触れた頃には「検索」といっても現在とは比べ物にならない検索精度の悪さや情報自体の

少なさがありましたし、そもそも情報をWEB上に「発信」している方がとんでもなく少なかった、という

時代でしたから、何かを調べたいとなっても素直に目的の情報が望み通り出てくる事も難しかったですし

それが確かなのかどうか、を比較出来るLVの情報量すら存在しなかったですから…


今時ネットのリソースを語るのは時代錯誤も甚だしいですが、だからといって流動的な情報をメインとし

そこから外れると情報そのものにすら到達出来ない、となればその情報に一体どれだけの価値が残って

いくのか、と考えてしまいますしね。

もちろん、それがダメだとかおかしいとか言うつもりはありませんが、当HPの様にある程度細かな点や

技術的な面も含めた情報公開をしている場合であれば、既出の情報にアクセスしづらいとか、はたまた

時間が経って消えているとかといった事は無くしておかなければならない、というのが私のスタンスです。


しかし、WEB上にある情報というモノはそういった感じでどこかに「残る」スタイルで無い限り、皆さんも

普段から使われるであろう「検索」といった概念自体が成立しなくなってくるのですよね。

いくらグーグルの検索ロボットがWEBを巡回し、ページキャッシュを読み込んで溜めていこうとしても、

WEBサイトや情報そのものが存在しない、または少ないのであればキャッシュ自体が拾えない、すなわち

「検索エンジンにひっかかる情報が少ない」という事になってしまいますから。


これはあくまで私の意見ですが、「検索」というモノは世の中の誰かが「WEBに情報をUPしているから」こそ

検索エンジンに拾われて検索が可能な訳であり、良くも悪くも情報発信を行う人間が居ないとWEB上での

「検索」なんて全く機能しないんですよ。

営利目的であれ、善意であれまずは情報がUPされていないとネット検索の旨みという物自体が存在せず、

「タダで美味しい思いをする」といった事は出来ないというのが現実なのですけれどね。


近年はネット人口…と言いますかWEBにアクセスするのはもはやどこの誰でも出来る時代になってきて

いますが、だからといってWEB上にある「情報」というモノは自動的に沸いてくるモノではなく、必ず誰かが

WEB上にUPしている物である、といった根本的な部分は忘れてはいけないな、と思っています。

特に、スクーターいじりの様なマニアックな情報を求める場合には特に大切な事だと私は考えていますよ。


…レンタルブログ等がまだ無かった時代とかだと、自身のHPをこしらえて運営されている方もかなり

おられましたが情報にただ乗りしようとする、いわゆる「教えて君」があまりに酷く、知りたい方に情報を

ご提供するという善意の部分よりも悪意のデメリットの方が大きくなり、サイトの公開をやめてしまったと

いう方も私自身存じていたりしますが、そうなるともはや趣味性の強いサイトの場合では多くの方に対しての

デメリットも同時に生み出してしまうんですよね。


もちろん、私も全てが人間性善説に則って動いている訳ではありませんが、だからといって悪意の矛先を

こちらに向けられても誰も得をしないぞ、といった点は声を大にして言いたいですし。

ネットを使った情報収集、といったただそれだけの事柄に対しても、それが出来るのは多数の方々の

UPされた、もしくは書き込まれた「情報」がWEB上に存在するからである、といった点は私自身常々忘れない

様にしている部分でもあります。


と、こんな事を書いたのもある意味節目だから、といった点も大きいのですが…

10年も自分のサイトを運営していれば、どうしても多かれ少なかれ悪意の矛先がコチラに向いてくると

いった事もあったりしましたね。

何度かメイン掲示板でもネタとして取り上げたりしましたが、2ちゃんねるの様な匿名前提の場所では

自身の名前を挙げられた上でいわれのない誹謗中傷を喰らったりもしましたし、そういった場合には

出来る限りログをあさって自分の掲示板に転載し、ああだこうだと指摘していくというスタンスですが…


とはいえ、中にはかなり酷い事を書き殴る人間も居たりしましたが…さすがに私も多少はカチンと来て

しまう事もある上、そんなつまらない事で脳味噌の無駄遣いをしてしまう、という事があったのは否定は

出来なかったりします。


これはある意味ではネット、と言いますが情報社会の弊害だとも言えますし、本来はそれだけ人様の

情報等を仕入れた上でああだこうだと悩める時点で幸せだと思わないといけないのですけれどね。

が、そんな物はスルーすれば良い、といえばおしまいなのですが、私はそれは基本的にはやらない、と

言いますか出来ない性分なのですよ。


…これ、ある事ない事を言われ、悪意が篭っていたとしても、それでも私自身に対しての物の見方の

一つとしては「聞いておいて損にはならない」言葉ではある、と解釈していますから。

そりゃ、理想を言えばメールでも掲示板でも体面でも良いので、私に直接意見を物申してくれるのが

一番理想ではありますが、それが出来ない人というのももちろん世の中にはおられる、という点は一応

把握していますから、罵詈雑言とはいえそれでも私に対して時間を割いてわざわざどこかに書き込んで

いる、といった点を鑑みれば、全てが全くのデメリットとは言えませんからね。

あ、もちろんそれと私が不愉快な思いをするかどうか、はまた話が別ですが。


これは言葉を返せば、私の様に情報発信側の立場も取っている場合だと、「どういった風に思われて

いるのか」を判断する一つの基準にもなっているんですよ。

悪意が全て役に立たないか、といえばそうでもありませんし、私としては仮に何かを曲解されたとしても

「なるほど、そういった受け取り方をされる事もあるのか」といったひとつの分析にもなりますから。

これも、何も言われない方が逆に分かりづらい面もあったりしますし…私個人としては常々掲示板等で

言っている様に、「ご意見」は大歓迎なのですがなかなか世の中上手くは行かない、という事ですしね。


そして私自身が「閲覧者」の立場の場合でも、人様の提示されている事はその真贋や信憑性はどうあれ

まずは「読んでみないと判断のしようが無い」と考えており、眉唾物の情報が記されていたとしてもまずは

しっかりと読み進めて、発信者が何をどう伝えられようとしているのかを「理解」するところから始めます。

もちろん、その内容に対して自分が「納得」出来るかどうかは全くの別問題ですし、それは自分自身で

判断する事なのであり、それをやるにはまず内容を理解する事、ありていに言えば「人の話を聞く」と

いった所でしょう。


相手さんが何が言いたいか、何を伝えようとしているのかすら「理解」していない、しようともしない人間からの

発言はさすがに私でもめんどくさいとしか感じませんし、そんな相手だと文字通り「話」をしても聞き入れる

どころか「聞く」かどうかすら怪しいですから…匿名云々ではなく真っ当に私に対しての意見を頂けると

いった事ばかりであれば、意見の相違があってもいがみ合うどころか楽しい会話になる事は間違いないと

考えたりもするのですけれどね…なかなか世の中そこまで上手くは行きませんが。


と、何か愚痴になってしまいましたが。

長いHP運営の合間にはそういう事もたまにはあった、という事でひとつ。

しかしながら、そういった明確なデメリットがあっても私がHP運営を行ってこれたのは本当に幸運も

あったかと思いますし、この自身のスタンスのブレを極力弾いてきた、といった面もあるかと自分では

自画自賛していたりしますが。


これは以前にも記したかもしれませんが、私がスクーターいじり関連のHPを自分でこしらえようと考えた

最大の理由としては…2000年位のWEB上のスクーターいじりの情報、といった物がどうしても偏った

物になりがちであり、ネットブーム的な情報発信競争といった物があった感は否めませんが、実際の

手法やアドバイスとしては突飛な物も多く、初見の方が見た場合にはかなりの誤解を生んでしまうのでは、と

いった懸念が出てきたからこそ、なんですよ。


もちろん私もスクーターいじりに関して全てを知っている識者だとかぬかすつもりはありませんが、「当時」の

情報量と情報の質においては、当時の私の知識と技量から見てもそう思える部分が結構大きく、悪く言って

しまえばネットの便利さこそが、スクーターいじりをおかしな方向へ向けてしまうのではないか、と当時の

私は分析してしまったんですよね。

当時はそこまでネット環境がある方は多く無かったですし、今の世の中の様にどこからでもネットにアクセスが

出来る様になる、などとは思ってもいませんでしたが、今思えばその懸念事態はあながち的外れでも

無かったかな、と思えるフシは確かにあったりします。


だからこそ、自分の分かる範囲内、知識内で出せる情報を様々な方に判断材料の一つとして頂きたくて

HPを構築した、といった面が最大の動機になっていたりしますよ。

私は神様ではありませんが、少なくとも自分のLV、立ち位置から見て明らかにおかしい、整合性の取れて

いない点においては修正といった意味の「意見」となれば良いかなと考えていますし、それは今でも全く

変わってはいない私のスタンスですしね。

取っ掛かりや方向性が大きく歪んでいる場合、すごく楽しいはずのスクーターいじりが苦労や失敗ばかりに

なってしまい、醍醐味を知らずに離れていってしまう…といった方が増えてしまう事を一番恐れているのです。


もちろん、私自身も自分の把握している限界ギリギリの所をおおっぴらに公開するのではなく、ある程度

知識、技量のLVを下げた部分を「公開している」という点は言うまでも無いかなと。

これが仮に、今の自分の目一杯を情報公開している場合だと、どうしても齟齬が起こったり物事の

整合性が取れなくなってくる、という可能性も孕んでいるんですよ。

もっと簡単に言えば、自分自身で完璧な程に納得し、なおかつ別方面から突っ込んでも齟齬が無く理論に

破綻も無い、という大前提があってこそ、「WEB上にあまり出回ってない、もしくは一般的ではないと見られる

情報」という物を自信を持って情報公開出来るLVになる、と私個人としては考えていますので…


少なくとも、今現在の私の立ち位置であれば1人の馬鹿が何か言ってる、だけでは済まないという面も

少なからずある事は自覚してますから、余計にそういった面には気を遣っている、という事で。

正直、ここまで来たら好き放題を書き殴れない、というプレッシャーも多少はあったりしますが、それでも

自分の精神的負担にはならない様になんとかやってこれたからこそ今でも「続けて」いられる、と私は

自分を納得させていますね。

もちろん、これは他人様に強要するものではありませんし、私はそうしているというスタンスの明言です。


そして、昔に比べれば減りましたが、現在でも多数のアクセスを頂いている状況においては本当にHP運営を

やってきて良かったな、と思っておりますよ。

これも今だからこそ言えますが…私、HP開設を行う前には色々とWEBを巡り、スクーターいじり関連に

おいてどんな方向性を提示されている方がおられるのか、もしくは掲示板等でやりとりをされている情報や

技量の質、LV等はどういった感じなのか、を自分も楽しみながらではありますがそれなりに分析して

いたんですよね。


これは何故かと言いますと、自分からの情報発信の為、一般的に誤解されていると思われる部分やら

「自分が公開すればちと目からウロコになるかも」といったモノ書きの方向性、といった部分をそれなりに

研究し、わざわざ訪れて頂いた方に時間を浪費した、といった感じにならない、「損はさせない」方向性を

旨とする、といった点に重きを置きたかったからです。

初心者さんで無い限りは、どこかで見た様な事を重複して読んでもあまり面白くは無いかと思いますし。

そしてそれは、「突飛な事」ではなく、誰しもが通っているであろう段階で気付きづらい事、見落としやすい点、

といった物をメインとしている事は今更言うまでも無いでしょう。


コレは今でも変わっていませんが、「一般的」とも言われるパーツの解釈やセット手法等も残念ながら

齟齬や穴があったりする事は珍しくもありませんから、そういったモノ出来る限りに突っ込んでいける、

個人からでも多数の方への情報発信が可能、といったネットのメリットを最大限に生かせる様な方向性で

HP開設当初に同時公開した「一発目」のコンテンツも当時は作成してみたんですね。


これは「スクーター改造」の基本編5つ位つとレースのコンテンツを多少、たったそれだけでしたが内容は

当時としてはそこそこ評価されたものですよ。

HP開設前に当時の私はそれなりにじっくり考えてモノを書きましたし、それにかなりの時間を費やしたのは

今でも覚えていたりします。


なお当時は開設したてのHP、というモノはコンテンツというか内容は少ないのが基本でして、まだこれからと

いったスタイルが大半を占めているのが普通でしたが、そういうのって「自分から見に行った」場合だと

面白いと思ったならばある程度読み応えが無いとイヤだな、と考えていたのがそもそもの発端ですし。


…ホント、そんな事を思い起こせば「情報量が多すぎて読みづらい」とかってのはなんて贅沢な話なんだ、と

自問自答も含めて考えさせられる時代になってしまったな、と思ったりもしますしね。


とはいえ正直、これだけ1コンテンツの1ページに文体を詰め込んでいれば読みづらい面もあるのは

私としても承知していますが、これはあえてやっている面もあるんですよね。

何故かと言いますと、それは小難しい理論系コンテンツの場合は、「読み手側の方に"お勉強"をして頂きたい」

といった狙いがあったりしますので。

これ、いつも言ってますが単気筒2stエンジンのシンプルな構成と、ベルト駆動CVTの駆動系、これらを

併せ持つ2stスクーターってのはぱっと見では「単純」に見える&感じるのが定番なんです。


が、だからといって「構造がシンプルだから、動作原理もシンプル」とはイコールではない、というのは

当HPに訪れられる方であればすでにご存知かと思われますが…という事は「簡単ではない」という事です。

むしろ、シンプルな構造で多数の作用を無理なく発生させている、といった物の方が機械的には高度な

モノである、といった点も忘れてはいけません。

シンプルな構造に色々な要素を包括させる方が、「後付け」であれこれやるよりはるかに難しいのです。


何かしらの不具合、不満が出た場合、原因を突き止めてそれが起こらない様にするのが第一の目的でも

ありますし、後から何かを交換したりくっつけたりして解決するのは悪く言えば「誤魔化し」でして、例えば

センタースプリングがタレる(と思い込んで)から社外強化品に交換、といったパターンでも、これだと

後付けの「カスタマイズ」的な方向性であり、悪い部分を究明して修正していく「チューニング」では無いと

言えるものだ、と私は解釈していますしね。


当HPをご覧の方には今更ご説明するまでもありませんが、センタースプリング本体が高熱によって

その反力を失う、といった事自体がすでに大間違いですし、もっさり感が出て来る様なタレの原因が

どこにあるのかを突き止める事こそが「チューニング」の第一歩なのです。


なので私は、「改造=チューニング」としていますし、「カスタマイズ」とは別物でありそもそもカスタム、という

言葉は意識して私は使わない様にしていたりしますよ。

フルノーマル車輌を用い、社外品のパーツを一切使わずとも「チューニング」って出来る物ですから。

そしておそらくサイト内を全て検索しても「カスタム」という記述は0ではないか、とも。

…私もHP長年やってきましたがこの物言いに気付いた方っておられるのかな、とふと思ったりもします。


そして話を戻し、ある程度最初のとっかかりは構成がシンプルであるが故に「やりやすい」という点に

おいてはとても大きなメリットなのですが、最初は色々やってみても上手く行きづらい、ならどうすれば

良いのか、といった事を自分の力と脳味噌で解決したい、といったパターンになった場合だと、どうしても

参考書的なモノがあった方が良い、となるのは自然の常なんですよ。


ですが、本当に基本の基本的な所は雑誌等でも紹介される事はありますが、ボルトオンパーツの応酬で

それなりのハイパフォーマンスが得られる業界ではない、という点を理解してしまった場合には、そこから

どういった方向性に向かえば良いのか、は絶対に誰しも一度はぶち当たる「カベ」なんですよね。

ネットの無い時代であれば…識者や経験者に教えを請うとか、都市部であればSHOPに出入りするとか

改造レースの現場であれこれやってみるとか、そういった方向性しかありませんでした。

ちなみに私の住んでいる地方だとそういった物は一切無い条件であった、という点も付け加えておきます。

後は、自分でモノを分析、解析して把握してくといった方向性ももちろん存在しましたが、そちらの方向性に

進める人というのは全体の1%も居なかったでしょう、とは思えますので…


幸いな事に、ネットの発達によって実際には手と体と頭を動かさなければならないスクーターいじりに

おいても、WEBを活用すれば方向性や理論、やり口等はある程度までは情報として共有出来るといった

素晴らしい世の中になってきましたから、そういった参考書的な物ってのはその内出てくるだろう、と私は

個人的に読んでいたのですが…その思いとは裏腹に、私の様な一介の個人でもツッコミどころがある様な

情報は多々出てきても、参考書的に即したWEBサイト、といった物の登場はほぼ無かったのですよ…


掲示板、個人個人の質疑応答の場であればそれなりのハイレベルな話題も交わされていたりもしたと

記憶していますが、誰が見ても分かりやすい、という参考書的なサイトはほとんど無かった、となれば

自分でやるしかない、といった方向性にたどり着くのは私としてはそうそうおかしな話では無かったんですね。


なので、あえて区切りをつけづらくし、1コンテンツに対してそれなりに文章量を詰め込んでいるのはそこから

「お勉強」していって欲しいから、という明確な理由があるのですよ。

人間、役に立ちそうな情報だな、と思えるのであればそこからピックアップしたモノをノートにまとめたり、

分からない部分はアンダーラインを引いたりして調べたりして、何度も反芻し理解し、知識として脳味噌に

溜め込んでいくという方向性こそが一番記憶や知識として残りやすい、と私は考えています。

WEBクリップでも良いですし、テキストファイルに文章をコピペして自分でまとめても良いですし、そうやって

いく事こそしっかりとした理解を求める為の「お勉強」になるはずですからね。


…ちなみに、こういったコンテンツの文章や絵等を「読んだだけ」で、知らなかった事が全てしっかりと

把握出来る方というのはそこまで多くないと思います。

そんな事が出来るのであれば学校や教育機関なんてそもそも不要ですし、教科書だけあれば読んだだけで

すべてを理解出来て万事OK、になってしまいますからね。

いくら分かりやすくWEB上に情報があった、としても、一度や二度読んだだけで全てが理解出来るので

あれば、そもそも私の書くコンテンツみたいなモノに出会う前にすでに色々な事をご存知であるはずの

識者の方に他なりませんから。その時点で私の書くモノなんてその方にとっては不要になってしまいますんで。


私自身、自分では理解し把握している事柄の一部をコンテンツに書き記してはいますが自分自身でも

書いた事を読み返す事は決して珍しくなく、表現がおかしいと思ったところがあれば修正を行ったりも

していますし、書き殴りではなく古いコンテンツでもチェックはしている場合が多い、という点も自己勉強の

一環になっていたりします。


ですが、自分で読む分にはそれで良いかもしれませんが、「まだ物を知らない方、これから物を知りたい方」に

対して一連のコンテンツを記しているのであり、ピンとキリしか無いとまでは言いませんが、中間層といえる

一番方向性が定まりづらい愛好家の方々向けに物を書いている、という点をご理解頂けると嬉しいですよ。

はっきり言ってエンジンの仕組みも知らない初心者の方が読んでもあまり面白い点はありませんし、だからと

いって私と同LVの方が読んでもそんな事知ってる、で終わりますからね。

あくまでその間の「中間層」の方がターゲットなのであり、そういった方々に読み込んで糧として頂ければ

私としては一番嬉しかったりしますよ。


コンテンツ自体、お勉強をさせるみたいな構成にはあえてしているというのが本音なのですが、これまた

いつも言ってる事ですが「難しい事を一瞬で分かる様に説明する事は不可能」ですからね。

基礎知識や用語の理解が無いと、いきなりすぱっと理解なんて出来ないのが人間ですし、それで理解が

出来るという方はもはや私の書いてる事はあまり新鮮味の無い事にしかならないであろう、という事です。


…とはいえ、前述の2ちゃんねるでの揚げ足取りなんかだと、私がトップレベルの物事を大威張りで

のたまっている、的な解釈をしているお馬鹿さんも中には居るのが面白いものですね。

そもそも、そんなLVの情報だとしたらタダで大公開するワケ無いでしょ、と。

そういう手合いの場合、ネット上では情報がタダでもたらされるのが当然である、としか考えていないからこそ

その程度の視野の狭さしか無いのでしょうけれど、そういうのも含めて色々な意味で私も勉強させられて

いるなあ、と思う事もあったりします。


と、だいぶ自身の方向性、と言いますかHP、コンテンツ作りのスタンスや理念を書き連ねて来て

しまいましたが…これでも開設当初はこれがウケるかどうか、まではさすがに確信は無かった、と

いうのが正直な所なのですよ。

とはいえ、時間と脳味噌、ある意味ではお金も費やしてやるからには、そんな誰も訪れない僻地の

HPで終わらせるワケには行かない、といった気概はありましたし、HN自体を「ねぎのリーダー」と

したのも、これは走り屋時代、と言いますかバリバリマシン投稿自体のネームバリューをそのまま

生かしてやれ、と思ったというのはご説明するまでもありませんしね。


当時を知る方であれば記憶にある方もおられるかと思いますが、バリバリマシンを絡めた峠の走り屋の

世界だと、私自身は幸いな事にそれなりに知名度がありましたからその流れも使った上で見聞を

広められれば良いな、と考えたのですがこれは成功した、といって良いでしょう。

今でも当時を覚えておられる方とのコンタクトはあったりしますし、レースの現場でも昔のイメージを

持っておられてそれを言われる方もおられたりしますから…このあたりもホントやってて良かったなと

思える部分です。


HPそのものでは、印象的には私の考えた通りの方向性のWEBサイト、といった認識を持って頂けて

これも多数の方に足を運んで頂ける元となっていますしね。

そうそう、一発目の開設当初はですね…私、「訪れて下さる方」の層というのはまあまあ自分と同じ

世代のスキモノさん、元走り屋とかサーキット走ってますとかそういった方が多くなるかな、と思って

いたのですが、フタを開けると意外な方向性だったりもしたんですよ。


その方々の当時のHNとは関連付けませんが、皆さん当然スクーターに興味があっていじくったりして

いた方々だったのですが、大抵の方が「他の趣味や方向性ではそれなりの経験と知識がある、だけど

2stスクーターは独自の部分が多くて分かりづらい」という感じだったんですよ。

これだけなら別に珍しくも無いよくある話なのですが、中にはマニアックな方向性で誰でも知っている

車のチューンSHOPの社員だったとか、レーシングカーの足周りを設計してたとか、矢田部の最高速

アタックを長年やっていたとか、はたまた航空機のパーツをこしらえていて1000分台を手で感じ取れる

一流の技術職人さんだったりとか、経歴がすごい方にも訪れて頂いたという…


もちろん私も最初からそんな経歴を伺っていたワケではありませんが、こういった方々との交流を通して

分かった事が一つあり、それなりに多方面でのメカニカルな経験を積んだ方でも、一見簡単に見える

2stスクーターといったモノに取り組む時に、「簡単そうだからといってナメてはかからない」といった点です。

畑が違えば物事って上手く行かなくて当然、といった事をしっかりと把握されている方々ばかりであった、と

いった点は、当時の私にはとっても新鮮に映ったんですよ。


これは経験があるとナメてかかる方ばかりだ、なんて言うつもりはありませんが、実際には私も後にそういう

ふざけたスタンスで取り組んで結局挫折した、みたいな人間も見てきましたし、自分自身が好きなもの、と

いう事もありまして原付クラススクーターなんて低く見られて当然なのは分かってはいますが、だからと

いって知りもしない事にナメてかかる、なんてスタンスが嫌いなのとはまた別の話ですから。


そして、これはHPを開設してしばらく経った頃、ネットがだいぶ普及してきた頃には「他のメカニカル」な

モノを経験された方が、片手間でスクーターをいじくったりしている記録や日記をネット上でよく目にする様に

なって来たんですよ。

が、もちろんこれも全部とは言いませんが酷いのはホント酷く…こじつけにしかなっていない事を無理矢理

当てはめて「車のこのパーツはこうだったからスクーターでもこうだ」とか、無茶苦茶言ってる方も散見される

時代になってきたんです、と言いますかネット人口が増えればそういう人も増えて当然ですが。


正直、そういう人間には仮に何を言っても通じない事が多いものですし、自分の経験から来た事に対し

それは違うのでは、なんて言ったとしたらその方にとってはスクーターいじりだけではなく大本の何かの

技術や経験すら否定されたのと同じだ、と取られる事もありますからねえ。

個人的にも一番アドバイスをしづらいのがこの手のタイプでして、私も掲示板のみならずメール等でも

技術的なご相談は受けていたりしますが、あまり畑の違いすぎる事を言われても対応に困るというのが

本音なので。


私自身、たまたまではありますがHP開設当初の常連さん、であった方々が全くそういった感じが無い

方々だったので、逆に狼狽してしまう事もあったりはしたのですがこのあたりは慣れですしね。

元々、田舎住まいだとそこまで大人がスクーターいじくって遊んでいる、なんて事例自体に遭遇する事が

少なかったので、ネットを介して世の中は広いなあ、と感じた一件でしたよ。


そして、そういったWEB上に出ている情報の変遷、といった物を見てきているとですね…ここ10年位で

ネットでの情報が存在するのが当たり前、という所から「スクーターいじり」に入った方ではちと物というか

情報を見つめる視点が違っている、といった印象も大きく受けたりします。


まず、「○○製のプーリーをくっつけるとWRは何グラムがベストなのか」といった、ボルトオンパーツに

対しての回答、といった物をネット上での情報や経験者の記録に求める、といった傾向がかなり大きく

なってきたという点が挙げられます。

本来、WR重量なんてのはある程度ならばともかく、個体差等でいくらでもベターな値は変動するのに、

識者に聞けば答えがある、的なイメージが膨らんでいき、結果的は「考えもしない、やりもしないのに

ハナから結論だけ求めている」という、情報の取捨選択どころか答えだけよこせ、的な物がはびこってきて

タコメーターの必要性を説いても要らないの一点張り、みたいな方も中にはおられたりしましたしね。


こういったパターンだと、出来る事ならベターな値をご提示出来れば良いのですがそんな事は事実上は

不可能である、という事を知らない、学んでも経験してもいない段階から答えだけ求めている、といった

はっきり言えばめんどくさいタイプの人も増えた、というか表に出てきた事は間違い無いんですよ…


そもそも、自分の使うボルトオンパーツに対して答えを提示出来るのは基本的にそれを作った人だけであり、

パーツメーカー製ならばそちらに聞くのが一番なのですが、それを人に対して聞いておいて明確な答えが

来なかったら気に入らない、なんてのは個人的には許容出来ないLVだったりしますが。

なので私は、知らない事は知らない、分からない事は分からないとはっきり言いますし、無理矢理の

妄想やこじつけから出したアドバイスなんかは行わない、いや行いたくありませんし。


かといって、メーカーにWRのグラム数を聞いたとしても、それはあくまで「新車状態のコンディション」を

保った上という大前提がありますし、中古のオンボロで同じ様になる訳が無い、という点も本来ならば

パーツメーカー側がしっかり提示していなければならない事なのですけれどね。


そして、この時期にスクーターいじりに「戻ってきた」人もおられるかと思いますが、個人的には

そういった「復帰組」の方の場合、昔のイメージを色濃く持ったままで復帰している為、これまたなかなか

話が通りづらい、といった事もあったりしますが。

もちろん、過去の経験や手法を持っている事は大変な+になるのですが…もはや新車では出回っては

いない2stスクーターをベースとしていじくるのならば、昔に乗っていた「新車」や「程度の良い中古車」と

同じに考えてはいけない、といった点が抜け落ちている方も見られたりします。


大人になって「も」いじくっているのと、大人になって「から」またいじくるのとでは視点が大きく違っていたり

する事はありますが、新車をベースにしてパーツメーカーが開発したボルトオンパーツ、こういった物を

オンボロ車に突っ込んでも期待通りには行かない、といった点も…悪く言えば昔の印象ばかりが残って

いて、考え方を変えないとそこから一歩も進めない、といった事になるのですけれどね…

こういうのも、情報が当たり前にありすぎるが故、記憶がタイムワープしていてもOK的な悪循環であり、

すでにスクーターいじりを取り巻く環境からして違ってきている、といった点が把握出来ないのはある意味

やむを得ないとも言えますし、そういった方には進んでアドバイスを差し上げたいものです、と個人的には

考えてしまいます。


ブランクがあるとその「やってなかった時期」の風潮や方向性というモノはすっぽり抜け落ちる物なので

継続的なキャリアを積んでいないと見誤る、といった点も世の中にはあるという事で。

で、こればっかりは偉そうな事を言ってるのを承知の上で補足しておきますが、私はブランクってのは

20年以上全く無い人間ですし、だからこそ見えている物もある、と言う事は付け加えさせて頂きますね。


そして、現在では私もそうですが、個人の方でも他人様の物をチューンしたりいじくったりしている事も

多くなりましたし、これだけはネットが無いとかなり難しい事である、といった点は私自身も深く感じて

いたりしますね。

元々、チューンSHOPなんて存在せずパーツ量販店すら怪しいものだった私のスクーターいじり人生に

おいては、普及し始めたネット通販等も合わせ、まさに人生が変わる程の価値観の変化になった、という、

点がすさまじく大きかったりしますよ。


が…これはある意味では弊害も含んでいまして。

はっきり言いますが、スクーターパーツメーカーというモノは正直「子供騙し」の物を売っている、と

いった事が多いです、といった点はココを読まれている方であればわざわざ言わずともご存知かとも。

SHOPとかでもそこまで完璧な物では無い、というものが分かってきたというネット情報の氾濫において、

一般のユーザーさんでもそれに気付いてきた、となれば…子供騙しのままでは商売にならない、とは

考えないのか、と思ったりもするのですが、この空気があまり変わっていないのは悲しいですがそれは

あまり突っ込んでもしょうがないので。

とはいえ、あまりに酷い所はユーザーから見放されるだけ、の話ではあるのですが。

これは別にスクーターパーツメーカーに限りませんが、ネットでの情報の氾濫により「ボロが出てきて」

しまう事も決して珍しい世の中ではありませんしね。


で、私個人としてはですね、全部が全部とは言いませんが、こういったメーカーに「踊らされる」事も、

良くも悪くもネットの発達により情報の共有が広がれば減ってくるであろう、と考えてはいたんです。

しかし…これまた前述の様に、個人の発言力が増したWEB上では、そのよろしくないサイクルが今度は

SHOPや個人のお仲間単位にて起こってきている、とも取れるのですよね。


別にそれで楽しくやっていけるのであれば外野がどうこう言う物では無いのですが…下手をすればそれは

子供騙しパーツメーカーがやってきた子供騙しと全く同じ道を辿る、という事も確実にあるのではと。

少なくともSHOPや個人単位で自分のやり方でいじくる、といった方であればそういった大手メーカーの

子供騙しでも全く問題なし、といった方向性では無いからこそ独自の道を歩んだのでは、と推測しては

いるのですが、お金が絡む絡まないは別にしても、結果的に一般のユーザーさんに対しては同じ事に

なっている、となってしまっては私は個人的に凄く悲しかったりしますよ…


これに関しても、加工やらチューン等の手を動かす方向性、といった物を自分でやるのではなく、出来ない

部分を人にお願いする、という事はもちろんアリだと思いますし私もそうする事は珍しくはありません。

が、これもまたそういった所の母数が増えればやむなしではあるのですが、適当な手法を行っても

それなりの対価が発生したり、とか…こういった事も人様から伺う様になってしまってからは、それこそ

前述のHP運営のはしり、ではありませんが加工等まで私でよければお手伝いしますよ、なんて事に

なってしまいましたからねえ。


もちろん私個人としては人様のブツを触るのもイヤではありませんしむしろ好きな方なのですが、まさか

自分の知識や経験だけではなく、技量やチューンの方向性までが役に立つ日が来るとはさすがにHPの

開設当初は全く考えてはいなかった、というのが本音ですけれどね。

そういった作業や加工等にしても、ネットを通じての交流が無ければそもそも発生すらしなかった事では

ありますし、そう考えるとこれもやってて良かったな、と思えるひとつの事例でもあったりしますよ。


さてさて…もはや何を書いているのか分からなくなって来ましたが、私が自身のHPを立ち上げようとした

動機、そして長年やってきた間に起こったメリットデメリット、そしてネットを介したスクーターいじりといった

事柄への意識変化等、つらつらと書き記してしまいました。

この文章はほとんど推敲はしていないのであまりの文章量に私自身びっくりしてしまいましたが、10年とはいえ

いざ過去を振り返ってみるとまだまだ書ける事はあるな、と思ったのは秘密ですが…


しかし、いいかげん私も疲れてきたので、10周年といった節目においてのご挨拶を兼ねた駄文はこの辺で

一区切り入れさせて頂きたく思います。

あ、こういった事を書き連ねるならば、HP開設前に書き溜めたスクーター改造の基本とか、昔のコンテンツを

修正していこうかな、といった方向性も考え始められたのは僥倖ですしね。


ではでは。長くなりましたが今回はこのあたりで失礼致します。



2013年2月21日

ねぎのリーダー@管理人



…最後にちょっとだけオマケですが、ここまで読まれた方への特典として、当方のチームステッカーを

無償の記念品としてお譲りしたく思いますので、ご所望の方はTOPのメールアドレスからご一報を

お願い致します。

ただし、これは少なくとも掲示板やメール等、もしくは直接でも構いませんので過去に一度でも私と

何らかのコンタクトを取られた事がある方限定、とさせて頂きたく思いますので宜しくお願い致します。


なお、すでに何らかの手段でお渡ししている方への重複は不可、とさせて頂きますが、ご連絡を頂ければ

発送致しますので、当方からコンタクトの有無やステッカー所有の有無を問う事はありません。

なお希望者の数が多くなった場合、レスは行わずステッカーの発送をもってお返事とさせて頂きますので

宜しくお願い致します。

(メール文面には発送先の明記と、「ステッカー希望」の一文のみでも結構です)


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