シリンダーヘッド加工



こちらは、「シリンダーヘッド加工」のご紹介ページです。
シリンダーヘッドの面研磨による容量ダウンや、燃焼室形状設計&変更による
圧縮比の向上、燃焼効率のUPを行うチューニングになります。


ヘッド加工_ホンダ40φヘッド加工_ホンダ47φヘッド加工_水冷ヘッド50φ


「ヘッド加工」と言いましても色々な物がありますが、シリンダーの排気ポート加工で低下してしまった
圧縮比の補正目的や、現在より圧縮比を向上させパワーを上げる等の色々な方向性がありますね。
基本的には当方では燃焼室の全面設計を行い、1から燃焼室形状と圧縮比を見直していくのが
最大のツボとなっております。

こちらの加工に関しては、まず大前提として当方でお受け出来る物としまして

「センタープラグヘッドのみ」(斜めプラグヘッドは不可)
「外周側突起物等を含め、プラグ穴中心から半径90o以内の寸法の物」

とさせて頂いておりますのでご了承下さいませ。

原付1種&2種のセンタープラグヘッドであればおおむね加工出来ますが、JOG80の様な
微妙なラウンドプラグ車や一部水冷ミッション車の物は寸法的に加工出来ません。
どうしても、と言う事であれば寸法は大きくとも「センタープラグヘッド」のみにおいては
加工自体は外注となりますが設計、計算等をお受け致しますのでご相談下さいませ。
(※斜めプラグヘッドの加工・設計について不可能な理由は後述します)


さて、この「ヘッド加工」ですが、基本的にこのチューニングを行われている所は多数あるかと思いますが…
当方が他所様と決定的に違う点は、お使いのパーツを全て伺った上、もしくは計測した上にて
「現在の圧縮比」をきっちりと算出し、そこから「設計」を行いヘッド容積と燃焼室形状を決定して行くと
いった点になります。

メインHPでも記述しておりますが、当方は正確性に欠ける「ゲージでの圧縮圧力」というものは
「圧縮比」の決定には使用してしておりませんし、ゲージ数値を使いヘッドを設計する事自体が
不可能だと結論付けておりますので、この手法は一切行いません。

ですので、「圧縮圧力が今これ位だからこの程度上げて欲しい」といったご依頼はお受け出来ませんので
ご理解願いたく思います。
が、当方で「現在の圧縮比」を分析した上で、今後の圧縮比等を決定すると言う事は可能ですので、現在の
圧縮比を知りたい、と言うご依頼は性能分析と言う事でお受け致します。


そしてこの「圧縮比の決定」についてですが、これは使用用途等をお伝え頂いた上でのご相談とさせて
頂き、その上で当方より数値を提示致しますのでご依頼者様にて決定して頂きます。
(もちろん圧縮比決定にあたり、測定値や適正値等の基準はお伝え致します。街乗りですと平均値で
7.5:1〜8.2:1程度をお薦めしています)

ですが、完璧に当方で寸法等のデータを把握している「経験のあるノーマル車」ベースでのご依頼や、
社外品シリンダーやピストンでも当方に寸法データのある物以外では、基準となる「圧縮比の設定」が
出来ませんので、各部数値等を依頼者様で計測して頂くか、もしくは腰上一式、当方が腰下を持って
いない車種の場合ですとエンジン一式をお借りしなければ物事の設計が出来ない、と言う事をご理解
頂きたく思います。

これは、純正品と社外品では同一ボア径の場合でも、ピストン肉盛り部分の寸法も違えばそこの「体積」は
もちろんの事、ピン上ハイトが違えばポートタイミングやピストンの肩落ち値まで違いますから、基準となる
「現状の圧縮比」ですら現物を計測しないと算出する事が出来ません。
従って、自身で情報を持たないシリンダーやピストンの寸法等を計測せずにヘッドのみ作製、という手法は
ナンセンスだと考えております。


※長くなりますのでこちらでは省きますが、さらなる深いコンセプトをお知りになりたい方は下記の
  ページをご覧下さいませ。

シリンダーヘッド加工についての補足



仕様と加工工賃

ヘッド加工におきましては、面研のみのライトチューン仕様も作製出来ますし、燃焼室を1から設計しての
SPLヘッドの設計、加工も承っております。
もちろん、ポート加工で下がってしまった圧縮比のカバー、社外ボアアップKITへの対応ヘッドのワンオフ作製、
そしてシリンダーポート加工とのセットにおいての適正な仕様のヘッド加工も作製出来ます。
(ポート加工とシリンダーヘッド加工とのセットをご希望の場合は「腰上調整」のコーナーもご覧下さい)

なお、社外品水冷ヘッドの加工も可能ですが、肉が薄い場合やあまりに元の形状が変更されている等の
場合ですと、設計寸法上にて「理想の形状&容積」にどうやっても出来ない場合もありますので、そういった
場合は他所の変更(ポートタイミングやシリンダー側)によるトータルバランスの見直しも承ります。

※当方で加工をお受けする場合、現状のエンジン仕様の圧縮比等を全て計算してデータをお伝えします。
※その上で、悪い点や極度に圧縮比が高い&低い事があれば、ご相談の上で加工の方向性を提案します。
※社外品ボアアップKITでヘッドが無い、または付属品が信頼出来ない、きちんと安心出来る圧縮比にて
  エンジン作りを行いたい、といった事でも、シリンダー等を全て計測した上で適正なヘッドを作成出来ますので
  まずはご相談下さい。


・タイプ1:ライトチューン用ヘッド面研 2000円〜

こちらは「寸法指定の面研加工」 となります。
「何o面研してほしい」といった、寸法指定での面研のみを承ります。
なお、このメニューの場合当方での「圧縮比の計算」等は一切行わず、性能やトラブルに対しては
その責を負わないものと致します。

ヘッド形状、寸法によっては数値通りの面研加工が不可能な物もあります。
(ボア径と同径の「円筒形部分」が元々がヘッド側に存在しない&少ない場合等)


・タイプ2:ライトチューン用ヘッド面研&圧縮比計算 4000円〜

「圧縮比等計算&調整の上での面研加工」を行います。
当方で圧縮比等を計算し、何o面研すればお使いのエンジンに対してどの程度の圧縮比が得られるか、を
お伝えした上で加工致します。
タイプ1と違い、明確に圧縮比数値でのご相談が承れますので、「面研のみ」にてきっちりとした圧縮比を
得るためのお手伝いとなります。


・タイプ3:ハイチューンワンオフヘッド 6500円〜

「燃焼室設計&燃焼室全面加工」 を行います。
当方で、お使いのエンジンに対しての現状の圧縮比計算を行い、その上で目標圧縮比を決定し、
燃焼室形状を1から設計した上でヘッドの全面加工を行います。
もちろん、フルノーマルエンジンに対しても有効な手法で、「ノーマルの圧縮比が7:1の所を8:1にしたい」と
いった「圧縮比UPと燃焼効率UPのみのヘッドチューン」といったご依頼も承れます。
ボアアップシリンダーへの適正ヘッド作製もこの仕様にあてはまります。


・タイプ4:フルチューンワンオフヘッド 7500円〜

「燃焼室設計&エンジン特性分析&燃焼室全面加工」を行います。
こちらは当方でお手持ちのエンジンの箇所を計測&設計、もしくはお伝え頂き、ポート加工寸法や
他の仕様も鑑みた上での理想の圧縮比や燃焼室形状を1から設計していきます。
そして可能な限り、適正な「スキッシュクリアランス」を崩さずに、ガスケットの増減による
「圧縮比調整」も合わせて行える仕様と致します。
※パーツの条件や形状によっては不可能な場合もあります


・例外:斜めプラグヘッド加工や規定外のサイズの物 要相談

上記のタイプに当てはまらない巨大なヘッド等の加工等になります。
センタープラグであればヘッド設計は可能ですが、規定外のサイズですと外注を挟みますので工賃の
一律化が難しい上、なおかつ納期も一般加工に比べかなり遅れます事をご了承下さい。

社外品2ピース水冷ヘッドもこれに含みますが、社外水冷ヘッドの場合は製造誤差にて性能的に不味い
部分がある品もありますので、そちらの修正等も合わせてお受け致します。(冷却効率UP)

なお、ホンダ縦型車の様な「斜めプラグヘッド」にての「面研のみの圧縮比調整」もこれに含みます。
斜めプラグヘッドの場合、プラグホールのセンターが出ていない&周辺形状がおかしな為、正確な設計が
不可能となりますので「燃焼室設計&加工」はお受けしておりません。

※斜めプラグ車の場合は、他の流用センタープラグヘッドをベースに物を作成した方が、結果的に
  安上がりできちっとした物が作製出来ます。
※一部ホンダスクーターにおいてはノーマルより高効率冷却が可能な空冷ヘッドもご提供出来ます。


おおむね上記の様になりますが、面研のみの「加工のご依頼」でも、当方にて「圧縮比」を考慮した上で
面研寸法を決める場合は幾分高額になりますのでご了承下さい。

※仕様、作業効率により一律工賃となりません事をご理解下頂けますと幸いです。


当方で作製&加工したパーツのご紹介


こちらでは、一部ではありますが今までに当方で作製&加工したヘッドをご紹介させて頂きます。
各仕様等の各部数値をご紹介出来ないのが残念ですが、当方作成の品は全てにおいてシリンダー全長や
排気ポートタイミング、ガスケット等の調整をふまえた上での圧縮比設定を行っており、なおかつそれに加え
スキッシュエリア形状やスキッシュクリアランスもひとつひとつ最適な物を設計しております。

なお、シリンダー同様にヘッドにも仕様刻印を入れておりますので、後々のサポートに対しても仕様を
間違える事無く対応出来る仕様になります。

下記には作成時のデータとしての容積、圧縮比の数値がありますが、数値はあくまで依頼者の方の
シリンダーやエンジンに合わせた数値ですので、数値における汎用性は全くありません。
(仮にマロッシ68cc用、としていてもポートタイミング等が違えばヘッドは全く異なった物になりますので)


AF35 ライブDio-ZX用

ノーマルエンジン対応SPLヘッド加工 40φ
容積 5.5cc 圧縮比7.9:1に設定

AF28 Dio-ZX用

某車種ヘッド流用 SPLヘッド加工 39φ
容積5.1cc 圧縮比8:1に設定

TA02 ジャイロキャノピー用

GBLヘッド流用 SPLヘッド加工 40φ
容積 5.1cc 圧縮比7.7:1に設定

3YK JOG-ZR用

ステージ6シリンダー用SSヘッド作製 40φ
容積 3.5cc 圧縮比 ---

3CP JOGスポーツ用

60ccボアアップ用水冷ヘッドSPL加工 44φ
容積5.5cc 圧縮比8.3:1に設定

4LV アプリオタイプU用

マロッシ68ccボアアップ用ヘッド加工 47φ
容積 5.1cc 圧縮比7.7:1に設定

TA02 ジャイロキャノピー用

マロッシ68ccボアアップ用ヘッド作製 47φ
容積5.4cc 圧縮比8.1:1に設定

AF35 ライブDio-ZX用

マロッシ68ccボアアップ用ヘッド作製 47φ
容積 5.3cc 圧縮比7.2:1に設定

CE11A アドレスV100用

SS用フルレーシングヘッド加工 52.5φ
容積8.5cc 圧縮比 ---

AF35 ライブDio-ZX用

88ccボア&ストロークアップ用水冷ヘッド加工
容積 8.4cc 圧縮比8.8:1に設定

CE11A アドレスV100用

他所様加工腰上用 110ヘッド調整 53φ
容積11.5cc 圧縮比7.5:1に設定

AF35 ライブDio-ZX用

BSC 44φボアアップ用 水冷ヘッド加工 44φ
容積 5cc 圧縮比8:1に設定

TA02 ジャイロキャノピー用

マロッシ68cc用 某流用ヘッド加工 47φ
容積6.4cc 圧縮比8.0:1に設定

5SW リモコンJOG-ZR用

加工シリンダー用途 ノーマルヘッド加工 40φ
容積 3.8cc 圧縮比7.7:1に設定

AF35用 ライブDio-ZX用

48φボアアップ&ロングストローク74cc用
社外品水冷ヘッド48φ
容積6.7cc 圧縮比7.9:1に設定&内部通路加工

AF28 スーパーDio-ZX用

50φx44.6o仕様
SS1/32mile専用ヘッドx2
容積 7.1cc&7.5cc 圧縮比は秘密




・以下、随時更新していきます。

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