はじめに&リーダーズクラフトご紹介


当サイトを訪れて頂きどうもありがとうございます。
リーダーズクラフト管理人、ねぎのリーダーでございます。

このサイトでは「2ストロークスクーターチューニング」に関する事柄を取り扱います。
対価を頂戴し、パーツの加工やオーバーホール等を行わせて頂く商業的な物になっております。
WEBを通じて皆様方のチューニングをお手伝い致しますので宜しくお願い致します。


自己紹介と当方のチューニングスタンスのご説明


当方、2ストローク無段変速車という、一般的に街の足に使われるスクーターを大変好んでおりまして、
その魅力に取り付かれ、若かりし頃よりチューニングをたしなみ、それが高じて元々街乗り用の車両を
速く走らせる、というスクーターレースの世界でも、プライベーターながら自身がライダーとして長年身を
置いてきました。

そして同時にストリートのチューニングでも多種多様な物を経験し、主にホンダとヤマハ車がメインと
なりますが、自身の半生をかけて多数の社外品パーツ等も体験してきました。
そんな私ではありますが、しばし当方のスタンスの解説にお付き合い頂けると幸いです。


現在では方向性が違ってきてはいますが、1990年代の様な、街中や峠、サーキットも含めた改造
スクーター全盛の折には、各パーツメーカー&SHOP様の商品もレース現場からのフィードバックが
多く、価格通りのクオリティのある物もそれなりにあったのですが…

お若い方やチューニング歴の浅い方には信じられないかもしれませんが、原付一種用のパーツでも
プーリーキットひとつで1万数千円、ボアアップキットで3〜4万円超、といった時代もあったんですよ。

現在は悲しくも、安価な外国生産品が需要の多くを占め、製品にバラツキがあったり、せっかく
高いお金を出してパーツを購入しても、思った程性能が出ない、すぐに壊れてしまう等の評価も
ちらほら聞く様になってきてしまい、本来楽しいはずのチューニングと言う物が、残念ながら
純粋に楽しめなくなって来ている事は否めないかと当方は思っております。
当方も「ユーザー側」としては、その様なパーツを掴んでしまった場合はやはり悲しくなりますね…


そして、近年はインターネットの普及でレースの世界に居らずとも多数の情報が入手出来る様になり、
どなたでも沢山の情報やパーツインプレッションを得る事が出来る、素晴らしい世の中になりました。

が、これも一長一短ありで、情報の氾濫をも同時に招いてしまい、特にチューニングの方向性ですと
悲しいかな、「何を信じて良いのか分からない」といったデメリットも出てきています。

大変失礼ながら、特に駆動系に関しては多く目にするのですが、


「ウェイトローラーを軽くすれば加速が良くなり、重くすれば最高速が伸びる」

「ベルトを落とし込んで&せり上げて変速幅を増やせば発進加速や最高速度をどんどん稼げる」

「センタースプリングを強化すれば発進が良くなり再加速のレスポンスも向上する」

「トルクカム溝を一直線で寝ている物にすれば変速中に回転落ちがなくスムーズに加速する」


また、エンジンに関しても


「排気ポートはスタッドボルトの対角線まで広げるのが定番」

「排気ポートをどんどん上に削るとその分高回転でパワーが出る」

「圧縮はコンプレッションゲージを使って計測し○kgであればOK」


等々…

駆動系等の基本的構造をあまり深く理解せずに、パーツ交換によって起こった「現象」のみで
エンジンの性能比較を行い、それが手法として間違った方向性だと気付かずにチューニングを進め、
なおかつそういった情報を公開しておられる方も見受けられます。
もちろん、個人様の経験則による情報公開を全否定するつもりはありませんが、あまりにも
おかしな事柄に関しては、やはり少々意見を挟みたい所もあると言うのが本心ではあります。

これははっきり言わせて頂きますが、一時期にはプーリーやベルトの交換のみで、走行性能が
極度に上がるといった様な売り文句でパーツを乱発していたアフターパーツメーカーさんにも問題が
あるかな、と当方は考えております。


「まずはプーリーを交換して最高速度を稼ごう!」といった様な、安易なチューニング…いや、調律と
いったチューニングの本来の意味合いとしては全くもって不可解な手法等を蔓延させ、それに対する
デメリットも追求せず子供騙しのパーツばかり販売していれば、当然それが世間的な「定番」となって
しまいます。

本来、ハイスピードプーリーへの交換という手法一つにしても、「定番」として誰にでも当てはまる
ものでは全く無い、と私は考えます。
「最高速度のUPを求めない方」がプーリーをハイスピードな物に交換しても意味はありませんよね。

駆動系とは本来、その様に単品でパーツを交換したのみではトータル的な性能向上は難しいという
とても難解なメカニズムなのに、ある一部の性能のみを特化させ、それにてピンポイント的な満足度
のみを得るという方向性のパーツ群が招いた、少し間違った手法の蔓延と言う残念な結果、だと私は
思っています。
もちろん、チューニングにおいては犠牲にしなければならない点と言う物は出て来て当然なのですが、
そこであまりにおかしな事になるのでは、いくらなんでも「やりすぎ」の感が大きいですからね。

ボアアップキット等にしても、ポートタイミングや圧縮比、ピストンクリアランスがノーマル準拠のままで
「排気量のみ」が上がる物などまずありませんし、その変更点を把握せずに心臓部であるピストンや
シリンダーを交換しても「排気量なり」の性能などまず得られる訳も無いのです。


そして、高価なパーツを購入しても、装着した直後は良くとも、その後の「耐久性&安定性」
関しては、少なくとも私の経験上では、純正品と同等なLVにあった物は無いに等しかったです。
あろうことか、どれだけ慣らしを行っても丁寧に扱っても、ノーマルの半分以下、下手をすれば
3分の1程度の時間しか性能が保てないパーツでは…いくら「覚悟」があってもやるせないですね。

ホンダ、ヤマハ、スズキ等のメーカーさんは、ノーメンテナンスでもそれなりの走行距離、耐用年数を
鑑みた上で各部への「余裕」を持たせている設計を行っており、パワーやスピードをUPさせる
チューニングを行うという事は、その「耐久性への余裕」を削ってパワーに変換する事に他なりません。
「ノーマルと同等の耐久性、メンテナンスフリー性を維持したまま性能を向上させる」という事は
どんな名人、職人が手を入れたとしても絶対に不可能なのですよ。

なので、基本的なパワーを上げたり巡航速度を上げたりすれば耐久性は落ちてくる物ですが、
そのパーツひとつを交換する事により、他の所にどれほどの悪影響が出るかといった事を
考えているサードパーティのパーツメーカーさんはどれだけあった事でしょうか。
「何かを捨てて何かを得る」と言う事はチューニングやパワーUPの基本ではありますが、あまりに
極端になってしまっては駄目なのです。


なおそういった物や商品群は、基本的に「レース専用パーツ」と銘打たれている物が多いのですが、
それを鵜呑みにしてしまっては良いパーツ選びやチューニングと言う物自体が難しくなってしまいます。
もっと踏み込めば、カテゴリを括らずとも、「レースの世界」と言う物は耐久性、信頼性がまず一番の
重要点であり、そこにそういった「あまりにも安心出来ないチューニング手法」を持ち込むのは
現実的にはありえないのですよ。

実際にサーキットにて何時間も酷使し各部のセッティングを詰めていく場合でも、その過程にて
性能の低下やトラブルがあったりする様なパーツでは正確な調整など出来る訳もありませんし、
「安定しない」パーツだと実際のレースシーンにおいては安定したラップタイムを刻めないという事にも
なりがちです。

したがって、厳しい言い方にはなりますが、量販店のツルシの品と言うのは、全てではありませんが
結構な物が「子供騙し」の可能性があるという事も覚えておかれると宜しいかと思います。
もちろんパーツメーカーさんも「商売」ですから、何から何まで全て理想な製品を出している訳では
無いというのは当然ながら理解出来ますし、そうでなければご飯が食べられませんからね。

ですが、過度の期待を抱かせる様な品と価格、そして過大な売り文句等には私個人としては物を
申したい所ではありますが。
これは商業的なしがらみのほぼ無い私という個人だからこその意見、と捉えて頂きたいです。


が、それを言ってしまうと…正直、当方で行う加工や設計等の「チューニング」の相場においても、
同系統の事を行われている他所様よりはいくぶん割高になっている部分もあります。
何故かと申しますと、巷に溢れる安価なパーツや性能の出ないパーツ等、そしてその組み合わせ方や
分析等を行うのに必要なのはパーツの値段や加工に必要な「作業工賃」のみではなく、私が頭を使い
物事を考え「チューニングを進めるにあたり必要な情報&寸法等」を計測したり決定したりする「手間」も
どうしても必要になるのです。

仮に社外品同一メーカー、同一パーツの場合でも「同じ物だ」とは考えず、エンジンパーツにおいては
毎回各部寸法誤差等をきっちり計測、把握してから物事の設計に望みます。
特にピストンプロフィールやシリンダー全長等は同一品でも製造誤差があって当然、と考えております。

この点においては前述通り「適当」な仕事はしない、と自負しております故、単純な「加工工賃」のみを
頂戴しているのでは無い為、代価が多少高めになり工賃も一律では無いと場合もあるという点をどうか
ご理解頂きたく思います。


長くなってしまいましたが、当方は本来判断が難しい物である各パーツの働きや特性を
十分に吟味し、その上で耐久性重視であれば耐久性も極力犠牲にせず、「トータルバランス」を
考えたチューニングを推奨しております。
(各パーツ、チューニングに関しての方向性は各項目の冒頭にて別記しておりますのでご参照下さい)

なお、当方は何が何でも純正ベース品が一番、という考え方ではありませんし、ご予算に合わせて
「現在使用しているパーツの修正・加工」や「社外品パーツの特性変化や追加工」等もご相談にて
承りますので。

この辺りは、商業的な利益、そして設計や作業等に対しての時間的な物をある程度度外視しても、
私一個人として依頼者様一人一人に対し、親身になれるチューニングを行って差し上げる事こそが
最良の方向性だと考えておりますので宜しくお願い致します。


こんな事を書いていますと「敷居が高い」と思われるかもしれませんが、まず一度ご連絡を
頂くだけでも、「何をどうしたいのか」といったご相談に乗って差し上げる事は可能ですし、明確な
ご予算を伺うだけでも何が出来るか、といった事はご提示出来ますので。
私自身、元々は色々なパーツに泣かされた一人ですし、限られた予算内で上手く仕上げようとする
点においてはなんら皆様方と変わりありませんから…

当然、私一人の技量では出来る事は限られておりますが、それでも「パーツや仕様の押し売り」では
なく、ご予算も含め皆様一人一人に合わせた「チューニングのお手伝い」をする事こそが当方第一の
スタンスとなりますので、何卒ご理解頂けますと幸いです。


 Leader's Craft 管理人 ねぎのリーダー


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