2005年12月4日
徳島ミニバイクレース最終戦



えーと今回は、私の参戦しています「徳島ミニバイクレース」の最終戦の模様をお伝えしたいと思います。

この徳島のシリーズ戦の最終戦はいつもイベントレースとなり、徳島カートランド出身のライダーがゲストとして招かれたりするとっても面白いイベントなんですね。

以前も東選手や玉田選手等のGPライダーが招かれ、そのままレースにも参戦して下さるという素敵なイベントもアリでした(笑

今回もGPライダーとなる葛原選手を迎え、面白いイベントとあいなりました。


と、私はこのシリーズ戦には出来る限り参戦しているのですが、今回はなんと

大西塾の方々が参戦されると連絡を頂いてしまいまして(汗

…事前からおしっこ漏らしそうな勢いで準備に励みましたよ私(笑


で、大西塾関係の方々の参戦メンバーは…

いつもDioの件でお世話になっております安田教官、全国でもトップクラスの民谷選手

かつてはバカ殿ヘルメットで勇名を馳せたベテラン浦郷選手、そして今期よりEXPに昇格している、ウワサ?のやんべ選手と…

そうそうたるメンバーでいらしてくれるとの事です(滝汗


浦郷選手以外のお三方は、前日入りで徳島カートランドの練習を行われていましたが、私は行けなかったので実際には走りを見てません(泣

と、前日練習に行っていた方々に話を聞くと…「無茶苦茶速かった」「寝かし込みがすさまじい」「体の入れ方が凄い」「12インチより断然速ぇ」「鬼」「神」等々…

一応地元?サーキットとはいえ、私のやる気を削ぐには十分な批評を聞かせて頂きましたが_| ̄|○


そしてラップタイムを聞くと…



「皆38秒台入ってたよ」との事(爆



あのですね、一応私、地元のメンツならどちらかというと上の方なんですけれど…

それでも40秒ちょいがやっとですよ_| ̄|○

一応、現在徳島のFNランキングTOPの、我がチームの高知支部の山岡選手、彼の持つ39秒後半と言うタイムがありまして…

そのタイムから見越しても、全国TOPレベルの人でも39秒フラット近辺位だろう、と思っていたんですよ。


ところがところが…さらにコンマ5以上上回るタイムを1日の練習で叩き出されている事にはもうびっくりを通り越して計測間違いでは無いのか?と思う位でした_| ̄|○

(当日にお聞きした所、安田教官はDioで38秒4を出していた事が判明しましたが…目ん玉飛び出るとはこのコトですな)



…とにかくここまで来たらじたばたしても始まりませんので、目一杯良い駆動系と徳島KLで一番扱いやすいセッティング…そしてDioの各部を全て入念にチェックし、レース当日に挑みましたよ。



で、迎えた12月4日。

天気予報では降水確率50%、昼からは晴れ?といった感じでしたが…

実は私、今回レインタイヤがありません(爆

…今期は高知支部の連中と雨でもイコールコンディションで楽しく走る為、雨でも皆TT91で走ってたんですね。

しかし今回はいつもとは話が違うので…レインタイヤを引っ張り出した所、見事にカビが生えてカチカ(以下略

ですので私は晴れ、もしくは路面濡れてても雨が降らない事を祈るしか無かったんですねコレ(笑

…その辺もあいまって、前日には緊張と興奮と恐怖(?)で一睡も出来ませんでした(泣


レース当日は…なんとか曇りであってくれ、との願いも空しく、家を出た瞬間に雨が降り出しました_| ̄|○

そして雨降りの徳島KLに到着し、今回は地獄を見ない様に早めに場所を確保し、例のテントをおっ立てましたよ(笑

…やっぱり骨組みが曲がってま(略


そして高知支部の面々ですが…今回塾関係の方々が来られると言う事もあって連絡網を回しておいたのですが・・・

実際は色々あり、エントリー可能だったのは現在ランキングトップの山岡選手のみ_| ̄|○

人が集まらないのは残念ですが…こればっかりはしょうがないです(泣


んでその山岡選手、ふと彼のJOGのタイヤを見ると…

FNのレインタイヤであるBT39SS履いてやがりますよこの野郎(汗

しかも新品で…聞けば今回の雨を見越して気合を入れたとのコト。

うーん素晴らしいですね。私とは大違い(略

あ、でも塾関係の方々のラップタイムを聞いてやっぱし青ざめてましたが(汗

(ちなみにBT39SSは本来ドライタイヤですが、コンパウンドの特性と排水性の良さで私達はレイン用としてます)


…しかし徳島KLでは私より実力が上の山岡選手ですので、レインタイヤの無い私よりははるかに健闘が望めそうなので…

「頼むから頑張ってね私より君の方がタイム上だし雨得意だし今日は君に全てを任せる四国のメンツを保つのは君しかいない今日のヒーローは君だ」などと

リーダーとしてのプライドもクソも無い無理難題を彼に背負わせまし(PAN


山岡選手のJOG


山岡選手のJOGですが…

外見とはうらはらに、あんまメンテが行われていないマシンだったりしますけど(汗

それでも走らせてしまう彼の実力は、我がチームの若手では文句無くナンバーワンですね。

…ちなみに新品のタイヤは3人がかりで皮を剥きました(笑



で、エントリーですが…

塾関係の方々は事前に、「あまりにもコンディションが悪ければ、慣れないコースだしエントリーは見合わせる」とおっしゃっていましたので…

雨の降る中、エントリーされたのは雨が得意と言われていたやんべ選手のみとなりました。

もちろん全部で3台ではFNクラスは単独成立しないので、SNクラスとの混走になります…

(徳島のSNとは全国基準で言うM12のビギナーに該当します。ノーマルミッション初心者クラスですね)


そして予選レースが始まりました。

混走ですので、M12マシン13台がFN3台の前にいますが(爆

…私こういう混走って結構好きだったりするので、FNマシンの機動性を活かし、1コーナーで一気に中盤までねじ込みました(笑

しかしそれ以上に突っ込んでいたのがウワサのやんべ選手(汗

1コーナーで10台くらいのM12マシンを抜き去り、私より頭一つ前に出られました(泣


と、その勢いで2コーナーのトップ集団に突っ込むやんべ選手ですが、カウンター当てながら前方集団に突っ込み見事転倒(汗

いろんな意味で…ウワサ通りすさまじい勢いの方でしたね(笑


とりあえずやんべ選手をかわし、12インチとの揉み合いでなかなか前に出られずあせっていると…

山岡選手にも抜かれ、一度転倒したやんべ選手にまでさくっと抜かれた私_| ̄|○

やんべ選手、私のインに突っ込む時にはすさまじい直線的なブレーキングで突っ込んできましたが…

そのまま突き抜けるかと思うくらいのレイトブレーキングでしたね〜。そこまでしなくとも(略

んで予選結果はそのまま…私ビリって事で。(泣



そして地獄の様な寒風吹きすさぶ昼休みを挟み、決勝のスタートですが…

昼前より天候が少し回復し、晴れ間も見えて来たので…民谷選手と浦郷選手が決勝より参戦して頂けるとの事。

これでエントリーは5台となり、FNクラスの単独成立が実現しました。

この辺りの融通が利くのが地方レースの良い所ですよね。主催者のK住さんに感謝です。

(そして民谷選手、浦郷選手ありがとうございました)


え゛?安田教官ですか??(汗

教官は…朝一よりグラスに入った琥珀色の液体をたしなんでおられ、昼休みに色々お話していた時にも

麦の入った液体をラーメンと一緒に食されておりましたので…「飲○運転は無理」との事でエントリーは見合わせられました(汗


民谷選手のJOG


こちらは民谷選手のJOGです。

フロントにMBR740、リヤにTT91という銘柄の違うタイヤを履かせていたのが印象的でした。

リヤサスは紙面でもおなじみ、アダプター製作取り付けのクァンタムでしたね。

しかしやはりQJ-1が最強との事ですが(汗



やんべ選手のJOG


こちらは山家(やんべ)選手のJOGです。

リヤサスはマロッシですが、ノーマルではスプリングが硬すぎるとの事。

バネまで買ってたらかなりの出費になるそうで…(汗

あ、ワイヤーロックを忘れていたので道具をお貸ししたのは秘密ですけど(爆



…浦郷選手のマシンの写真がありませんね(泣

時間が無くて撮影できず申し訳ありません…


と…FNクラスが単独で成立するのであれば、こちらもそれなりに気を引き締めないとダメです。

SN(M12)クラスの決勝が終わる頃には路面もライン上は結構ドライになり、ドライセットの足廻りで行く方が無難かなと思いました。

…山岡選手はレインタイヤですので、雨が降らなければ全然ダメになってしまうので必死に雨乞いをしてましたが(笑

そこで思いついた私、ここから天候が変化するとは思えないので、どうせならまだ雨の残っている路面に合わせて、タイヤの空気圧は高めで行くべきだ、と…

ドライ路面だと私の方が有利になるセットを薦めておきました(爆

もちろん私はこれから晴れてくると分析し、空気圧は予選とは違い、完全ドライの設定値まで落としましたが(鬼畜


というのは冗談で、雨が降っても晴れになっても、状況に応じて実力を出せるセットを2人で分担した、と言う事です。

実際は徳島KLだと私の方が山岡選手より実力は下なので、山岡選手に晴れでの健闘を狙ってドライタイヤを履いて貰いたかったのですが、やむを得ませんね。

もちろんハナから全国トップレベルのEXPライダーに勝てるとは思っていませんが、出来る限りの可能性はやっておくに越した事はありませんから…



そして決勝レーススタートです。


実はおしっこもれそうな位緊張(略

スタート前の1シーンです。

いつも通り私はおちゃらけで行っとりますが、実際は極度の緊張に襲われてますが(汗

…地元でEXPライダーの方と走るのは本当に久々なので、嬉しくもあるんですが。

実はメットの中の素顔は泣きそうですよホント(笑

しかし後ろにEXPライダーが2人写ってるのは貴重なワンショットですね〜



で、ここで捕捉ですが。

決勝のみ参戦された浦郷選手、前日練習は行っておられません。

ウォームアップの2周のみ、セミウェットの路面を走られただけです(汗


そしていよいよ…選手紹介で決めポーズ(謎)を取った私も真面目モードになり決勝スタート!

ホールショットは…やんべ選手が取りました。

しかし2列目スタートの民谷選手&浦郷選手、1コーナーまでに私を抜いていくのは何故_| ̄|○

私も最高のマシンコンディションだったんですけど…さすがと言うほかありませんね〜。


で、そのまま1コーナーを曲がり、一番嫌なレイアウトの2コーナーに差し掛かります。

ここは右回りの徳島KLで唯一の左コーナーなので、1周目での転倒車が特に多い所なのですが…

3番手を走っていた民谷選手が立ち上がりでスリップダウン!

あやうく轢きそうになりながら民谷選手をかわし、最高の集中力にて前を追いかけます…


と、ここで天候が激変(汗

実はスターティンググリッドに付いた時点より、雨がパラパラと降り始めていたのですが…まだハーフドライといえる路面状況でした。

にわかに空がかきくもり、大粒の雨がザバザバと降り出すではありませんか(泣


もちろん完全ドライになると予想していた私、ドライ用の空気圧でなおかつタイヤも温まっていないこの状況ではもうなすすべもありません(汗

3周もしないウチに路面はフルウェットになってしまい、私はもうストレートのブレーキングでもカウンターが当たる程になってしまいました_| ̄|○_| ̄|○


序盤最終コーナー


小さいですが、序盤の最終コーナーの模様です

この時点でTOPはやんべ選手、そして山岡選手、浦郷選手、私、転倒から復帰してきた民谷選手となります。

…すでに私は遅れ始めていますが、この後すぐに民谷選手にもかわされてしまいます…

雨は写ってませんが、かなり降って来てますよコレ(泣



…少しでもヨコシマな心を抱いて山岡選手にレインセットを進めたバチが当たったとしか思えませんが(笑

TT91は水はけ性が最悪なので、空気圧が低いと雨では乗れたものではありません。

ここでやはり雨用の高い空気圧を入れておけば良かったと思っても後の祭り…

天候を読みきれなかった私が悪いんですけどね_| ̄|○

さすが私、こういう時でも間の悪さは天下一品で(以下略



と、そうなるとレイン用のセットを行っている山岡選手には最高のコンディションになります。

EXP3名の方は皆ドライタイヤですし、空気圧は調整されているでしょうがここはレインタイヤのBT39に分がありますね。

もう私はズルズルと後退しつつ、山岡選手の動向ばかり気にしてましたよ…


しかしここでやんべ選手が転倒!後退してしまいます。

そしてなおも浦郷選手に喰らい付く山岡選手ですが、転倒から復帰した民谷選手が再びTOPに迫る勢いで…

ガチンコのバトル状態になりましたが、ここで民谷選手が再転倒しTOP争いから脱落…

結果、浦郷選手のTOP独走状態となり、山岡選手も転倒せず落ち着いて走り…そのままゴールとあいなりました。



しかし特筆すべきは浦郷選手ですね(汗

練習なし、ぶっつけ本番でフルウェットのレースでさくっと優勝ですから…

改めてEXPライダーの懐の深さを思い知りましたよ。


んで私は転倒しなかったのに、転倒している民谷&やんべ両選手にも再び抜かれビリですけど。

…改めて捕捉しておきますが、空気圧が低かったとはいえ、まともなセットでも前に喰らいつくのはおそらく無理でしたよ。

もし私がBT39を履いていて、ハナから雨を予想していたとしても絶対に前にはからめなかった、と断言しておきます。

もう、正直勝負になるとかそういったLVの話ではありませんでしたからね。

いつも通り私の実力はこんなもんだ、と思って下さいませ(泣


そして地元のメンツを何とか守りきってくれた山岡選手、レース後にはもう嬉し泣き寸前でしたよ。

結果は2位ですが、まるち杯や全国大会の参戦経験はまだ無い山岡選手なので、EXPライダーと走れて本当に嬉しかった事でしょう。

若手としてこれからも頑張って頂きたい物ですね〜。

…私は何の役にも立って無いので私も嬉しいですよホント(笑



と、以上の様な結果とあいなりました。

正直私は存在意義を問われる程のLVでしたが、それでも久々にEXPライダーの方と一緒に走り、得る物はとても大きかったです。


後、一つ思ったのが、マシンそのものの性能差は思っているほど無い、という事ですね。

他のコースですと、EXPライダーとのテクニック差がありすぎ、純粋なマシンLVの差を見極める事は難しかったのですが、

勝手知ったる地元コースだと、その辺りは冷静に判断出来ましたよ。


レースを見ていた方からは「立ち上がりで負けてる、Dio走ってないの?」とも言われましたが、それは純粋にテクの差ですね。

立ち上がり旋回を重視しているEXPの方だと、そのあたりは如実に差が出ますね。

ちゃんと前車と同じ勢いでコーナーリングしてみて、同じにアクセルを開けるとわずかな差しかない、と判断出来たので。

…ただでさえ経験のワリにライテクが無い私なので、マシンだけはそこそこ仕上げられていると言うのは嬉しいです…(泣



では最後にこの場をお借りしまして…

わざわざ四国まで遠征して頂いた安田教官始め4名の皆様、どうもありがとうございました。

エントリー出来ず見学をしていた他のFNライダー達にも得る物はとても大きかったと思います。

安田教官殿と走れなかったのも心残りではありますが、またこういった機会がありましたら是非揉んで下さいませ。

来年度は関西まるち杯が猪名川でも開催されると聞き、是非皆で参戦したいと思っています。

そしてDioの細かなお話もとっても為になり、面白かったです。

今後とも全力を持って開発に協力させて頂きますね。


P・S

塾関係の方々の面白さにも度肝を抜かれましたが(笑

特にやんべ選手のスタイルには私も別の方面で学ばされまし(以下略



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