とはいえ、今回は特筆すべき点は無いのですが…「スクーター改造」的なネタになりえる事が起こったので
レポートにかこつけて書き殴っておきますね(笑
かけていないという始末でして(汗
事前に出来た事はメンテのみで、それ+前回のレースで明らかに能力不足という問題が発覚したフロントの
ブレーキを改良した程度ですね。
とはいえ、コストの面もありチェックをマメに行うという前提で、台湾製の純正互換の190φのディスクローターを
くっつけブレーキング時の体力と判断力の無駄な消耗を防ぐという事で。
社外のアルミ製が信用ならんという訳では無いのですが、アルミで作るならアルミの種類にもよりますが肉厚的にはノーマルの鉄板より絶対に厚くないと駄目ですし。
社外品だと、材質の面を含めそういうのがきちんとしてると思えない部分もあるという個人的主観ですね(汗
…世間ではそれを信用ならんと言(以下略
フロントフォークもついでにO/Hしようと考え、久々にフォーク分解するなと思いつつふとバラしたフォークの
裏側を見ると…
…2007年って4年前なんですけど(爆
サブではなくメインのフロントフォークをこんなに長期感ほったらかしにしているとは私も自分で自分を
疑いたくなりましたよ(笑
ライブ自体の使用頻度は近年は高くありませんが、さすがにこれだけほっておくといくらレーシングマシンとはいえ
ばらしてみるとフォークオイルはちょっぴり黒くなってるかな+わずかに鉄粉混じりが見られたので、これは
かなり劣化しているな、という事が白日の下にさらされました…
中古車とかのフォークをバラした時によくあるあの嫌〜な匂いもわずかながら漂っており、レーシングマシンの
足廻りとしてはもはや問題外のLVであったと(笑
あ、スプリングなんかはサーキットランしてると結構へたったりもしますが、これは自由長で0.1oも変わらずに
正常でしたね。
いたので、その後の慣らしを行った後にオイルも交換してあるはずなのでおそらくそのままいけると判断し、
内部清掃とオイル交換のみで作業を済ませましたよ。
シートパイプリングを新品にするとギヤボックスのO/Hみたく初期馴染みを取った後でまたオイルを全交換
しないといけないので今回はそれはパスした、という手抜きで(略
あ、これはあくまでレーシング的にきっちりとした作業を行う場合なので、通常の街乗り用途だとそこまで
しなくとも良いと思いますよ。ギヤ関係は別ですが(汗
チェックしたかったので、油面は全く変更しませんでした。
これ、チューニングエンジンを載せたライブ車体でも私はノーマルセットのフォークですら「渋くて動かない」と
判断してるので、一見ハイスピード+ハイパワー車なのにノーマルより油面低いってのはおかしい様に
見えるかもしれませんが、そうじゃないとしっかりとした動きのあるフォークでフルストローク60oをきちんと
使えない、というのがライブの車体です、という事で。
どこかで書きましたが、ただでさえストロークの短いスクーターのフォークの場合はストロークを数oでも
無駄にするのは本当によろしくありませんからね…
さて、そんなこんなで全くパワーUP等は無くレース当日になりましたが…
2日前になって天気予報ではピンポイントでレース日のみ雨というとっても嫌な事態になってまして(泣
いくら草レースとはいえ、12インチ車にレーシングレインを履かれると10インチ+ドライタイヤでは全くもって
お話にもならなくなり、レースにもならんLVなのでそれだけは勘弁してくれ、と祈りましたが、その祈りもむなしく
当日は雨、とあいなりました…
慣らしを行おうとしたのですが、15周程度走った時点で雨が降り始め完璧には出来なかったという_| ̄|○
フォークの感触はかなり良くなったのですが、肝心のブレーキが馴染みきっておらず、ブレーキングでは
しっとりとしたフォークとあいまって感覚的にふわーっとした緩いタッチになってしまい、何か馴染めない状態で
レースに臨む事になりましたよ。
…とはいえ、昼前には雨もかなり降っていてヘビーウェットなのでここまで来たらもうどうにでもなれ、と(爆
なってしまいました。
前回と同じく、タイム別に上下クラスに分かれての決勝レースになるんですが、そのポジションを決める為の
タイムアタックがこれまた無茶苦茶なヘビーウェット路面という(笑
私も長いことレースやってますが、地元でここまで酷いウェット状態ってのは珍しいですよ。
コーナーとコーナーの間が全て水没する程のウェットなので、それなりにパワーのある私のライブですと
コーナーリング中は立ち上がりで全くアクセルを開けられないという始末(泣
装着している私のライブエンジンではアクセルOFF時の回転降下で8500rpmを切るとダメなので、楽勝で
そこより下まで落ちてしまい、マシンを起こしてアクセルを開けても全く立ち上がりません。
アタックしますがタイム自体はトップから5秒落ちという酷い物でして(泣
結果的には14台中の6番手タイム、なんとかEXPクラスには残れるタイムとなりましたが、チームメイトの
FP+α仕様のマシンとほぼ同等タイムという、ハイパワーエンジンが全く意味の無い始末でしたとさ(爆
結果でした。
…個人的にはエントリーリストを見る限り、一番マークするのはゼッケン74番のこの方だと踏んでたんですが、
ウェットとはいえこれだけの差があるともはや話になりませんね。
で、実は前回のレース後にこの方のブログ発見したんですが、色々経験のある方だなというのを分かってるので
万が一競り合いになったとするとはたしてどうなるかな、と(汗
前回は展開勝ちだった為に直接のバトルにはなってないので…
そしてヘビーウェット状態は全く変わらずに予選レースとなりますが。
6番手、3列目からのスタートですがさすがに厳しく、スタート後はなんとか2コーナーの混乱に突っ込んでいくも
無理の出来ないウェットではそこまでさくさく前車をパス出来るワケも無く、ぎりぎりの4位キープで真後ろに
張り付かれている4st車を気にしつつなんとかゴール、といった結果でした。
確実にすっ飛ぶという所まで限界が来てしまってたので、無理をせず泣く泣くポジションキープに勤めましたよ。
あくまで「予選」であるという事を忘れては、レースの組み立てとして最終的な好結果は望めないので…
アクセルONで滑るか滑らないか、との格闘でしたよ。
どピーキーなスクーターでウェット路面というのはアクセルの開度がとーっても難しいので…
ホントにウェットだとドライと違う方面で体力的な消耗が激しいです。
こればっかりはレインタイヤの有無はともかく、12インチ勢とのタイヤ径の差というものを心底憎く感じました(笑
レース中に路面状況がころころ変わるという感じだ、というのを聞いてしまい…EXP決勝が始まる寸前まで
天候と路面状況をやきもきしながら見ていると…何と空には晴れ間が覗き始め、コースも湯気を立てつつ
どんどんと乾いていくではありませんか。
顔を覗かせ始め、これは賭けるしかないという事でタイヤ空気圧をドライ用にまで下げリヤサスの減衰力を
ドライ用に戻し、ライン上は乾いている事を前提とした作戦を取る事に(笑
なんとかなるかも、という結論に至りまして…決勝でのスタンスはドライ路面のつもりで走る、滑ったら滑ったで
その時に考えるという感じで走る事にしました。
乾いているのは「ライン上」のみなので、前車を刺そうとすると当然水溜りの残るイン側をブレーキングしながら
走らないといけない訳でして。
とはいえ、全面水溜りではなく断続的な水溜りなので「縦に滑っても」何とかなる、いや何とかするのでそのまま
思いっきり前車をパスし一気に3番手に浮上、次に目前に捕らえたのは予選で前に行かれていたNSRが一台、
ドライなら迷う事無くパッシングポイントでは無い3コーナーでムリクソイン側にねじ込みパス、TOPに目を向けると
予選でTOPのXR100改がまだ数m先の見える所に居る、という状況に。
このペースなら追いつける、と自分を信じて2番手で走行している時、それは起こりました_| ̄|○
理由は後述しますが、全てのコーナーの立ち上がりで全くキックダウンが起こせず、エンジンパワーの
「谷」で一番力の無い8500rpm辺りから全く変速回転数が上がらず、しばらく走ってやっとパワーバンドに
入り始め、そこから本来の加速をするという異常事態になってしまいましたよ。
アクセルを開けても全く反応は変わらず、そのうちメインストレートでも20m程度走らないと加速しない様になり、
当然のごとく後続にどんどん迫られてしまいます(汗
ちょっとカチンときて次の2コーナーで3車身位差が開いてるのをざっくりインにねじこんで2番手を奪い返しますが、
そんな事をしても立ち上がりが0に等しい現状ではストレートであっさりパスされその内そのXRははるか彼方へ(泣
メインストレートの中盤辺りでパスされてしまいます。
が、この相手なら全く立ち上がれずともなんとかなる範囲だと分析、そのまま2コーナーで鬼の突っ込みで
抜き返し、次の3コーナーまでの短いストレートでも併走して抜き返されますがまた抜き返し、そんなこんなで
立ち上がれないエンジンに対しもうブレーキング終わらないうちからアクセルを開けていたので余計に例の
もっさり感が酷くなり、しまいにゃもう特性が無茶苦茶になるという(笑
ここの「2コーナー」をクリアしアクセルを開けておいてもっさり加速で立ち上がり、次の3コーナー手前の
左コーナーの「途中」でパワーバンドに突入するという危ない事この上ない特性でして。
だからといってパワーバンド入る前にアクセルを緩めてしまうと余計に遅くなるのは必須、気合一発根性で
コーナーに入った瞬間パワーバンドが唸りを上げるのを一瞬で判断しながらブレーキングしていく、という
わけのわからんライディングを行い、とにかく平均速度を上げる事に邁進しました。
すっ飛んでいくという危険な状態をねじ伏せつつ、ここで戻すと裏ストレートで絶対にパスされる、と
いうのもあり、それでも何度か抜かれましたがその度に突っ込みで抜き返しの繰り返しを行いつつ、
残り数ラップまできた所で一気にそのNSRが離れていき、もう立ち上がりでエンジン?が止まりそうな
状況を必死にコントロールし、最終的には本当になんとかかんとか3位でチェッカーを受けましたよ…
極度に乖離している」という状態でして…ただでさえアクセラレーションのコントロールをしづらい無段変速の
スクーターではこれは致命的どころでは無いんですよね_| ̄|○
クリッピング直後に開けていく時点でもリヤタイヤに想定したトラクションが無い為、内側に突っ込んで
しまいそうになるのでその辺もコントロールしてコーナーリングラインを取らないと危険という(汗
これじゃあ上手く走れる訳もありませんし、実際の走行タイムもベストより2秒は落ちていたという事なので
正直、3位という結果だけでも死ぬほど幸運だった、という事で…
で、一応なんとか前回の勝者の面目を保ちつつの表彰式ですが(汗
久々に「死ぬほど遅いマシンで目一杯走る」というのを肉体的にも精神的にも味わったわけですし、今回
気になっていたブレーキのアタリなんて決勝中では全く気にもしてなかった上、タイヤもかなりズタボロに
なってた、というのががむしゃら具合を表していましたよ。
…というか、今回は「遅い」のではなくまともに操れない仕様だったという感じですね。
レースドランカーという(以下略
このレース中の超集中力+極限まで攻める感覚というのは普通に生活してたら絶対に味わえませんし、
これがあるからレースは面白い、というのが個人的にあったりしますね。
ホント、脳味噌から変な汁が出まくりですもん(爆
私、実はこのレースは1戦目に出てみて「あまりに自分が場違い」であれば車両のパワーダウンを行ったりも
しようかと考えていたんですよね。
一応は「草レース」ですし、それなりの経験者がふんぞり返っていつも勝っていく、というのはそこまで褒められた
ものではありませんから。
あるんですが、それでも「マシン単体の加速性能」であれば4stニ種の改造車ってのはやっぱし速えーですな(笑
正直、0発進からだと全く話にならないLVなので。
ただ、スクーター乗りの基本としては、「不利なマシンとタイヤでタイムを詰める+バトる」というのがありますから
そういうのを体現出来る様な今回のレース展開みたいなのは本懐でもありますし、ね〜
いうのも久々に実感しましたが(笑
進化が10年以上止まっている10インチタイヤと、今でも開発され続けレインタイヤもある12インチタイヤとを
比べても勝負にならないのは当然ですが…これも時代の流れですしやむを得ませんね。
そういや、昔は雨のSPクラスとかだと17インチのNS50Fが勝つなんて当たり前にありましたしね。
ほいでもって最後に。
今回の致命的トラブルの原因ですが…
これ、どうにもおかしいのでレース後すぐにフリー走行の時間を犠牲にして色々チェックし原因を
追究しましたよ。
エンジンが原因でグズるのならそれを「維持したまま」だとまず15周も持ちませんので。
レース終わる前に焼き付くのがオチですから。
グリスまみれになっていまして、なおかつセンタースプリングカラーの内側もボロい中古車のごとくに
グリスデロデロになっていました。
グリスの一部なので、ある程度冷えているのにかなりヤられてると言うのがお分かりかと思います。
中央部の円筒部に残っているグリスもまるで液体ですし、これは酷いと言う他ありません。
そしてまだ溝に残っていたグリスもかなり液化していて、トルクカム皿にも放射状にグリスが飛び散った
跡がありましたよ。
レース前に新品交換していますし、余ったグリスがちょっぴり出てたのかなと分析し清掃だけしてそのまま
組みなおしたのですが…事実はそうではありませんでした。
いくら負荷が大きいとはいえここまで酷くグリスが劣化する事は経験した事無かったんですよ。
なので、短期運用なら柔らかめのゾイルグリスは好んでトルクカムに使っていたのですが、今回は
決勝スタート直後のオラオラ的な追い上げ走りが祟ったのか、はたまた予選からすでに劣化気味だったのか
グリスが高熱に負けてしまい新品同様のOリングでも押さえきれない位に液化した、という事なのでしょうね_| ̄|○
これを見てしまうとゾイルグリスは「改造スクーターのレース用途」ではトルクカムにはもう使わない事に
しますよ(泣
FNのライブなら当然としても、それなりのパワーであるFS-JOGでもここまで酷くなった事って過去には一度も
無かったんですけれどねえ。
いつぞやこのライブで50ccのチューン仕様で真夏に駆動系熱ダレ実験とかを行った時でもさすがにこうは
なりませんでしたしなんとも意外、という他ありませんね…
あ、ずっと前からサボってグリスアップしてなかった、なんてオチではありませんよ(笑
で、何故にグリスがクラッチシューにくっ付くと変速回転数が上がらないのか、復帰出来ないのかは当HPを
ご覧の方々であればもはやご説明するまでも無いと思いますが、一応の補足をば。
100%はグリップせず、かなりの率で空転している訳です。
要は発進時の完全クラッチミート前の「半クラシフトアップ」の動作と同じ事で、いくらベルトでドリブンを
ハイパワーに「引いて」いても、トルクカム皿の相方であるドリブン皿がしっかりと固定されていないので
トルクカムが作用する事が出来ず、どんどんシフトアップしていってしまう訳ですね。
アウターが滑りつつもドリブン皿への抵抗となり、トルクカムが効き始めるという感じですね。
アウターとシューの間にグリスがあっても、摩擦係数が完全に0にはなりえないのでいつかは完全に
グリップする時は来ますが、無段変速車の場合はそれが起こるまでに際限なくシフトアップしていって
しまう、と言う事です。
あ、蛇足ですが、オフロード走行とかのジャンプだと、スクーターでそれをやるとリヤタイヤが地面から離れた
瞬間に急激にシフトアップしてしまうので、こういうのも無段変速のデメリットという(笑
陥ったとしてもセンタースプリングの反力には一切影響ないんですよね。
むしろ空転シフトアップとも言うべき物が行われているのでセンタースプリング反力は増大していますが(笑
トルクカムが全く効いていないとしても、センタースプリングだけの力では上手く駆動系を動作させる事は
出来ない、という証明にもなりますね。
スプリングの反力はどの位の割合なのか、と。
トルクカムに溝角度が存在し、それに合わせたセンタースプリング反力の設定の車両であれば、トルクカムが
ベルトを挟んで張る力の大半を占めているという至極当たり前の理屈になります。
おきますね(笑
という訳で。
珍しくレースレポート(?)が同一のレースで連発しましたが、レース内容がネタになるのであれば今後も
どんどこ追加していきますのでよろしくです。
あ、詳しい結果はまた主催者さんのHP等で出ると思いますので興味のある方はそちらを参考にどうぞ。
膝パッドで走ってる方もおられるので、ちょっとレースとかサーキット走行とか興味あるって方はいかがでしょうか?
レース後には無料でフリー走行も楽しめますしね。
なおかつスクーターなら私からも色々サポート出来るというおまけつきですよん(笑
これはPIT写真なのでいらんモノがたっぷり写ってますが、今回交換したディスクローターはやっぱり3.50のフロントタイヤとは良いバランスかな、と思ったり(笑
大きさ的なバランスとしてこの位がカッコ良いと思いますね。220φだとちとでかすぎ感があるので…
ちなみに私、ディスクの真ん中が黒く塗装されてるのが好きなのはもはや言うまでもありません(笑
練習や予選だと着る事もありますけれども過去には数える位ですし、少なくとも決勝レースだと一度も着た事が
ありませんね。
今回は予選のみ着ましたがその位今回はウェット具合が酷かった、という事で…(泣
さてさて、今回も地元草レースである「UWAの空杯」のレポートというかネタを少々ご紹介したく思います。
で、今回は私、色々都合等もあり前回のこのレースからいっぺんも練習走行どころかライブのエンジンも
もちろんキャリパーサポートは我がリーダーズクラフト製の鉄製品でこれまたいつも通りですが。
あ、それとブレーキばらしたついでに定期メニューのエア抜きして前回のレースでちょっと動きに疑問を感じた
2007 07 フルO/H WP#10 64cc 87o
とかって色々書いてあったという罠_| ̄|○
おそらく日付から察するに、07年まるち杯全国大会の前に完全オーバーホールしておいた模様ですが
で、当然のごとくO/Hというか掃除を行いまして、メモによるとシートパイプリングは2007年時に新品交換して
で、肝心のセッティング自体は、オイル劣化により伸び側減衰力が足らないのかな、といった点のみを
もちろん、レース自体は昼からなので朝一からKLSに殴りこんで、雨の降っていない内を狙ってブレーキの
そして肝心のレースですが、今回は天候のせいかエントリー車が全ては集まらず、14台でのレースに
当然、突っ込みでもアクセルを戻している時間がかなり長くなるので、SS用のどピーキーなチャンバーを
…こうなったら後でノーマルマフラーでもくっつけるか、とまでも思いつつ、惰性コーナーリング等を駆使して
ちなみにトップの方はSP-4st仕様のXR100改でして、前回のレースでも2位の方なので当然のごとく順当な
最初の数周は3位のNSR50になんとか喰らいつけるかと思ったのですが、これ以上ペースを上げると
これだけへビーウェット路面だと、いくら足廻りをレイン用セットにしても限界の低さは大して変わらず、
そして次はビギナークラスの決勝、ある程度雨は上がりウェット具合はマシになってきていましたがそれでも
暖かい季節だとこういうのは珍しくは無いのですが、まさに決勝が始まる寸前にて路面にはドライ部分がかなり
で、結果的にサイティングラップで2周コースを回ると、その賭けは見事に当たり、ライン上は8割方は乾いており
そして迎えた決勝レース、4番手2列目イン側からのスタートを生かし上手く2コーナーの混乱に突っ込みますが、
そしてそのまま全てのドライラインをあせらずトレースし、O/Hしたフロントフォークと強化したブレーキとあいまって
い き な り
コ ー ナ ー 立 ち 上 が り で
8 5 0 0 r p m 以 上 回 ら ず
全 く 立 ち 上 が れ な い 状 態 に
陥 る 罠
…なんと決勝レース中のココに来て重大なトラブル発生という(泣
さすがに「タレ」なんぞとは言いがたい極端なトラブルで狼狽するものの、リヤブレーキを引きずりながら
まず3番手に詰めてきていた予選2番手のXR100がまずストレートでとんでもない速度差で抜かしていったので
しかしそれでも諦めず数周程度苦しみながら走行していると後方からさらにNSR50が迫ってきて、またあっさりと
KLSは「ヘアピン2コーナー」→「短いストレート」→「左」→「右3コーナー」というレイアウトなんですが、
4〜5コーナーの切り返しでもそれは起こり、切り返している途中にパワーが出てきてフロントが
…文章だとワケがわからんと思いますが、要は何らかのトラブルにより、「右手の動きとエンジンレスポンスが
表現的に分かりやすくご説明しますと、
ノ ー マ ル エ ン ジ ン に
高 回 転 型 チ ャ ン バ ー を く っ つ け
W R が ノ ー マ ル 状 態 だ っ た
といった感じだと思って頂ければ分かりやすいかと(笑
今回は3位でしたが、決勝中の致命的トラブルを考えれば大健闘と言って良いでしょうね。
しかし久々に追い上げというか苦しいレースというのを実感しまして、やっぱこういうのもいいなと思う辺りが
とまあ、今回もなんとかではありますが好結果を出せて良かったですよ。
フタを開けるとタイム的には優位どころか十分許容範囲でしたから、自分が走っても大丈夫だなというのは
…しかし、路面状況が悪いと10インチと12インチの差はどうにもならないLVである、というのは大いにあると
とはいえ、こういう場合だとまず99%は駆動系がおかしいんですけれどね(笑
で、結論から言うと原因はコレ↓です。
トルクカムに封入してあるグリスがおかしな事になっていましたよ…
これ、走行直後にある程度冷えてからドリブンをばらしていると、クラッチウターのシューとの接触面が
右上の方のべちゃっと付いてるグリスは、トルクカムピンカバーを外した瞬間にびちゃっと落ちてきた
実はコレ、予選の直後にもちょっとグリスが出てるな、という兆候もあったんですが、Oリングは前回の
このグリス、実はゾイルグリスなんですが…私今まで短期間で高負荷をかけるレースの場合だと、
とはいえ、いくら高負荷を掛けたとはいえここまでデロデロになるなんてたまりませんし、さすがに
まず、これはグリスがシューとアウターにくっつく事により、双方は規定の遠心力が掛かっていても
で、そのシフトアップ具合が「リヤタイヤを回せない程変速比がハイになった」時点で、やっとこさクラッチと
ちなみに今時この補足をしてももはや意味は無いと思いますが…今回の様にトラブルでこういう状態に
「スクーター改造」にも書いている通り、「ドリブン側でベルトを挟んで張る力」という総力に対しては、センター
とまあ、トラブル事例にかこつけて駆動系のお勉強を書きたかっただけなのでこの辺でおしまいにして
そして宣伝ですが、ホントこのレースって草レースでして、ビギナークラスならツナギも要りませんし実際に
そういや左下にカッパが写ってますが、私がカッパ着るのはよほどのウェットでない限りありえなかったり。