2018年7月22日 AJ香川
ミニバイクフェスティバル 第3戦
6時間耐久レース




さてさて、今回も地元シリーズ戦「AJ香川 ミニバイクフェスティバル」第3戦、真夏の6時間耐久レース

レポートをちょこっとだけ記してみたいと思います。

昨年と同じく、地元スプリントシリーズの第3戦目となる地獄の6時間耐久レースですが、今回も前回と

同じく地元友人チームの「SOUL RACING」から雇われライダーとして出走する事になりましたよ。

昨年度は運も味方し、ハンデ戦であるレースという事もありクラス優勝&総合優勝しているので、今回も結構

それなりに真面目に取り組む事にしたのは秘密で(略


…どの位真面目かと言いますとですね、昨年度はベースマシンとして3YK型JOG-Zをこしらえましたが、

コストの制約によりピストンリングやリードバルブ等は、私が大昔に使ってまだ捨てずに置いておいたレベルの

中古品を投入していたのですが、そのあたりはなんと新品交換した、という位真面目です(笑


とはいえ、後はタイヤとか駆動系の一部消耗パーツ程度を交換したのですが、懸念としては昨年度は本当に

初期型3YKの車体に合わせる為に間に合わせで突っ込んだ私の手持ちのオクムラリヤショック改なんですが、

今年は前年度も同チームとして走ったライダーの一人、T池氏が自分のB-MOON製Z-1ショックを貸してくれる事に

なりまして、少なくとも途中で抜けるんじゃないか?といったショックの耐久性の懸念は無くなりましたが(汗


Z1リヤショックの高い方 で、安価でワリには良い、と言われているJOG用Z1ショックなんですが、これってスプリングの硬い現行ロットと柔らかい初期ロットがありまして。

今回使う物は初期型ロットでかなりスプリングが柔らかく、私も試乗した事はあるのですがかなりプリロードをかけないといけないというブツでして。

写真はスプリングを外したところなんですが、バンプラバーがかなり厚くストローク自体もわずか34oしかないという…

…これもあいまって締め上げないと使い物にならない、という仕様で困りました_| ̄|○



結果的にはこのバンプラバーを4o程度カットし、シェルケースが下側のスプリング受け皿に当たるギリギリまで

ストロークを伸ばし、38oのストロークとしましたがこれでも一般的なショックとしてはストロークが短いので…

1G沈下や荷重をかけた時のストローク等を色々実験して研究し、なんとかプリロードを最低限度掛けたのみで

実装出来るレベルにまとめました。

…それでもスプリング自由長が長すぎるのでセット長はマイナス10o程度にせざるを得ませんが(泣


とはいっても、このスプリング自体シングルレートで1.4kg-cmしか無い柔らかさなのである程度は締め上げて

いかないといけませんが、それでも1G沈下26o、残ストローク12oでなんとか底突きなしの仕様としましたね。

ちなみに余談ですが、安くて良く動くと言われているデイトナユニバーサルだとスプリングレートは平均値ですが

このZ1と同じ位の1.4kg-cm程度だったりします。


しかし、問題はもう一つありこのショックは自由長265oあるので、3YK型への用途だとZR用の長くて車高の

高いエンジンハンガー前提な為、初期型3YKのハンガーではエアクリ周り等のクリアランスが取れません。

実際、昨年度も3YK初期型フレーム構成で245oオクムラ改でもエアクリがフレームに当たり変形していたので…

今回は私のストック品である、3YK-4&6型にしか採用されていない、「初期型より長くZRより短い」といった

スーパーJOG-Zエンジンハンガーを採用する事により解決させました(笑


とはいえ、このスーパーJOG-Z用ハンガーってFNレースの世界では定番中の定番だったりしますが…

このレースのレギュレーション的にはフロントフォークも初期型3YKではなくスーパーJOG-Zの物に変更して

いるので、ハンガー交換により名実共に「スーパーJOG-Z」になった、というだけですね(爆


とまあ、こんな感じでメンテとリヤサス程度の仕様変更でレースに臨みますが…なんとレースの直前に

なって昨年度のセカンドライダーであったマサヒロ氏の都合が悪くなってしまい、ソウルレーシングのもう一台の

チームからライダーを一人回して貰って事なきを得ましたが(爆

…さすがに6時間を2人ってのは無茶が過ぎるのでほっとしたのは秘密で(略



そしてレース当日、天候にも恵まれ、と言いますか死ぬほどの猛暑の中で昨年度を上回る全クラス合計で

27台のマシンがエントリーしており、ピットはぎゅうぎゅうな上にこの草レースにこんな人が集まるとか一体

何事だ、とボヤいたのも秘密ですが…それでも人気があるってのは寂れているよりは良いですからね〜


ソウルレーシングからは2台出走 今回はソウルレーシングからは2チームの出走となり、JOGが私とT池氏、そして代替ライダーとしていつもはGPナインで走っているマサ氏の3人となりました。

もう1台は昨年度、引っ掛けられてクラッシュしてしまったSクラス扱いの改造DJ-1ですが、こちらはライダーを回して貰った為にソウル監督のNAO氏と主催のN尾氏の2人体勢という(汗

…とはいえ、DJ-1の方はあくまでこの古いエンジンがどこまで持つか、というテスト&お祭り的な意味合いなので、フルで走り続ける訳では無いですけれども(笑

あ、改造点は昨年と変わらずほぼノーマルエンジンにチャンバーと駆動系程度なので性能はGP7マシンにも負けま(以下略



と、他にも色々な近隣の面子が揃い、まさにお祭り騒ぎ的な耐久のスタートとなりましたが…

これだけのエントラントがルマン式スタートに並ぶのはかなり壮観ですねえ〜

スタート前 スタート前ですが、当チームは昨年度の教訓を生かし、ちゃんとスタート前に暖気しておいて貰いましたが(爆

このJOGはざっとオートチョークを殺しているのみなので冷間スタートが出来ない、というのを今年は忘れませんでしたよ…

あ、スタートポジションは真ん中あたりだったので特に悪くは無かったですね〜



悪くないスタートを切れました そして地獄の6時間の始まりですがスタートはなかなか良く、いきなり直前に今回は他チームとして本来のチームメイトであるモスラのサナギ氏を発見したので…

同クラスマシンの為、とりあえず一発目でカマしておかないと後を引くと思ったので前がクリアラップに近かったこともあり、さくっとパスして規定ペースの上限を維持して走りましたよ。

一応、マシン的には45秒台を楽に出せるのですが耐久のペースを鑑み、上げても46秒下げても48秒、と決めていたので46秒フラットで爆走してみましたよ(笑



と、そのおかげで他の同クラスマシンは全て引き離す事が出来たか、と思っていたのですが昨年度2位であった

チームWFRCのXR100がやはり速く、エースライダーは43秒台で走っていたのでこれは無理と判断してそのまま

耐久ペースを維持する事に努めました。

…頑張るのも良いですが、絶対にコケたり限界を超えたりしないレベルを守らないと、1度コケるとそれまでの

頑張りがかなり無駄になってしまうのが耐久なので(汗


やっぱり3YKはフロントが不安 そしてそのまま快調にラップを重ねますが、前半戦では大きな転倒等も無く無難にレースが進行して行きました。

私もリヤショックの具合を確かめたりしながら適度にラップを重ねますが…あくまで耐久ペースなので暑さが気になってしまうという(汗

これがスプリントモードならば暑いとか寒いとか一切気にならないのですが、今回はそうは行きませんしね。

…それでも体力と筋力を消耗しない為に普通のリーンウィズ乗りを駆使しまくりましたが(汗




でもってここいらで参加面子をちょっとだけご紹介しておきたく思います。

全員分の写真ではありませんがざっとなので詳細はリザルトを検索して下さいな(汗


ソウル2号車DJ-1 まずはソウルレーシングの2号車、DJ-1改ですね。

フレーム等いじくってるので改造車扱いのSクラス出走ですが、性能的に速くは無いので完全な趣味マシンです(笑

個人的にはこういうスタンスも大歓迎だと思いますし、AF18EではなくAF05Eを酷使するのも味があって良いですねえ〜

なお、ライダーは2人体制なので昼時には2人とも走らずメシ喰ってまし(以下略



モスラの幼虫氏チーム コチラはモスラのサナギ氏の3YK-JOGチームですね。

メインのJOGではなく、もう一台こしらえた急造のJOGですが結構調子は良いみたいで。

さすが私が手伝ったエンジン…てのは置いておきまして、チームメイトには徳島FN参戦中のK岩選手と、おなじみREXPOWERの古参「縦型一号」氏fが参加です。

3人ともJOG乗りなのでそつない走りで安定してラップしてましたね〜



山田塾JOG コチラはチーム山田塾の1号車である3YKJOG-ZRですね。

昨年度と同じくマシンオーナーのヒロ氏を筆頭に、チームメイトのマッキー氏、そしていつの間に雇われていたのか知りませんでしたがはぶしょうN氏の3名です。

なかなか良い走りでラップしてましたが、N氏が途中でもんどりうってコケててロスってたのが印象的です(汗

あ、今気付きましたがリヤサスがデイトナからオクムラになってる(笑



レーシング125 こちらもおなじみ、岡山悶絶レーシングと愉快な仲間達ですね(笑

先週の徳島でテストしたレーシング125を駆り、FNマシンレベルより2秒程度速いタイムを叩いていましたよ。

とはいえ、クラスは最上位のSクラスなので、改造MT車相手ではさすがに分が悪いですが…(泣

とにかく車体がでかいので曲がるのはともかく止めるのに苦労してるのが見て取れまし(略



レッツ戦隊チーム こちらは最近躍進中の「レッツ戦隊」混成チームですね。

ノーマルレッツ4の為、GP5カテゴリであるSC-1クラスでの出走で、ハンデは多く付きますがラップタイム的にはかなり厳しいクラスです。

あ、写真のライダーは岡山デラべっぴんRのSEO氏ですが、混成チームなので大将はもちろんササダ氏ですね。

…ササダ氏、この猛暑の中を45分間連続で走ったりしてある意味すげえ、と思ったのは内緒です(汗



さぶろう氏+TODAY こちらはチーム山田塾の筆頭、さぶろう氏とSC-1クラスへ出走のTodayです。

昨年度に引き続きGP5カテゴリでの参加ですが、レッツ4を相手取るとなるとちと性能的に厳しそうでしたね…

ちなみにさぶろう氏はJOGではなく別マシンを用意しているらしいので今後のAJ参加に期待です。 …なお山田塾は皆お揃いのシャツを来てたりしてセンス良かったという(汗



チーム鈴木家 こちらはチーム鈴木家?のお方ですね。

今期よりAJ香川のスプリントに参加されておられまして、マシンもそのライブDioです。

ちなみにコチラのライダーの方はめっぽう速く、前回GPナインに出走されていましたが…今回私自身がGP7仕様であるほぼノーマルJOGで相対すると結構手強かったという(汗

最終盤、人もマシンもタレきってしまっていた時にはほぼ同じペースになってしまったのでちょっとビビってたのは秘密で(略




そしてそのまま何事も無く、3時間ほど経ち昼飯時になったのですが。

今年もソウルレーシングの鉄?の掟により、昼飯はくじ引きにて決定されるという例のアレがありまして(爆

昨年度は私はナン3枚をおかず無しで食したので、今年はハズレを引かない様に信じましたよ(笑


蕎麦〜 で、今回私が引いたのは大当たりの冷たい蕎麦でした(笑

いや〜さすがに夏の暑い時の冷えた麺類ってのはうどんに限らず美味い物でして。

ハズレを引いた人を尻目に真っ当な飯をかき込むのはなんとも気持ちの良いモノで(略

ちなみにこれ、ソウルNAO氏の手作りだったりしますが美味かったですね〜



激辛カレー(爆 そして一番のハズレがこれなんですが。夏のクソ暑い時に激辛のカレーですよいやマジで(汗

しかもこれを引いたのはソウルレーシング主催のN尾氏、昨年度もハズレのフランスパン1本を引いているのでなんとも(略

なお良く見るとカレーの上に粉がかかってますが、これが辛さをさらに倍増させる香辛料らしくもう地獄絵図ですね…(爆



あ、他には当たりの蕎麦がもう1食と、フランスパン1本、そして2番目のハズレなのが「羊羹1本と綿菓子」という

既にメシではないチョイスでしたが、羊羹を引いたT池氏はレース終了してもまだ食べてました(汗



そして昼飯を無事に終え、万が一の時の為に用意していたゼリー食も必要無かったのでまたレースは続きます。


もうダレダレ さすがにここまでマシンを連続で酷使すると、昨年度と同じく駆動系のタレは洒落にならない事になってまして(汗

7100rpm設定の変速回転数がもう6200rpm程度まで落ちてしまい、ストレートの半分くらいまではパワーバンドを掴んでいない加速という事態に(汗

こればかりはスクーターである以上どうしようもないのですが、それでも昨年に比べてエンジンパワーが多少マシなのと、Z1リヤショックのおかげでまだ46秒台をキープ出来たので良かったですね。

…フォームにもやる気が全く見られませ(略



1年間スクーターを練習したT池氏 ソウルレーシングT池氏ですが、昨年度の耐久の時にはまだスクーターで走った事が2回しか無かったのですが。

昔取った杵柄で、この1年間ちょこちょこ走ってきたおかげもあり、47秒ペースの維持をしっかりと行って頂けましたよ〜

かつ、リヤブレーキの磨耗を鑑み、可能な限りリヤブレーキを使わずに走行して欲しい、といったところもきちんと行って頂け、私にライダーチェンジするとタレが少し直ってたという(略



暫定クラストップ 4時間あたりを過ぎた時、同一クラスの他チームは転倒やロス等があり、当チームは一度もトラブルを出していませんでした。

なのであくまでその時点では暫定クラストップという好位置に付けていましたよ。

とはいえ、この時点でクラス2位のWFRCのXR100とはラップタイマーの周回数では1周差ですが同一周回を回っており、さらに1周後方にはモスラのサナギ氏のJOGチームが居るという(汗

昨年度もこんな感じだったのですがかなりの接戦になっており、後半戦とはいえ気が抜けない状態となりました…



…が、このあたりでなんといきなりの赤旗が振られ、レースが中断するという自体が起こりまして。

遠方の2コーナーだったので何があったのかすら分からなかったのですが、某ベテランライダーの方が転倒車に

突っ込んでしまったみたいで。

動けなかったので担架の出動となり、レースを中断して救急車が来るという事態になりました。

これ、レースである以上こういった自体は珍しくはあれどゼロではない事なのですが、まさかのベテランさんが

こういった事態になるとは思いもしなかったのでちと驚きましたよ。


そしてレースはしばらくの中断の後、残り時間40分あたりで再開され、再スタートはスプリントレース形式の

グリッドスタートで行われ、その後はそつない周回を重ねたレースとなり、中断はありましたが開始から

6時間後、やっとやっとのチェッカーが振られました。


6時間完走 フィニッシュライダーはマサ氏ですが、彼も慣れないJOGでよく頑張ってくれましたよ〜

普段はDioを駆っていますが、その前はちょっとだけ3YKとかアプリオも乗ってたので特に問題は無かったのですが…

試乗は一切無しでしたし、3人の平均値に妄想で合わせたリヤサスのセットも乗りこなしてくれて助かりました(笑

途中で硬めかな、とは言ってましたがそれ以上プリロード抜くと底突きしてしまうので(以下略





そして地獄の6時間を終え、やっとの事での表彰式ですが…

残念ながら、今年はクラス優勝は出来ず連覇ならずでした_| ̄|○

SC-2クラスの優勝はWFRCのXR100チームで実周回数は397周、私らのチームは残念ながら2位となり、

実集回数は394周と、実に3周も差を開けられてしまっていましたよ(泣

…向こうのベストタイムはなんと43秒フラット、というコチラと3秒も違うので後になって見れば仕方ないかと

思えるのですが、途中は暫定クラストップだった事もあったのでちと悔しいですね〜


そして同クラスのモスラのサナギ氏混成チームが3位、392周でこちらも僅差となりました。

急造のJOGでよくやったなあ、というのが正直な所ですが…エースライダー起用の縦型一号氏のライドだと

そのJOGでも45秒台をさっくり維持できていた、というのも恐るべしですよ(爆


惜しくもクラス2位 表彰台ですが、惜しくもクラス2位となりましたが精一杯やったので楽しかったですよ〜

耐久は安定が命、というのが私の信条ですが、実は一度だけT池氏が前走車の転倒に巻き込まれて転倒してはいるんですよね。

しかしロスというレベルではなかったので問題ありませんし、このJOG初乗りのマサ氏が一度も飛ばなかったのも特筆すべき点でしょう(笑

え?私ですか?私は一度もタイヤが飛んだりJOGフォークががこがこ、ってなるレベルまで攻め込んですらいないので全く問題なしです(爆



ソウルの面々 最後に昨年と同じくソウルレーシングの面々と記念に一枚ですね。

今回は2チーム体制なので昨年よりは小規模ですが、やる事はやったので皆大満足でしたよ。

昨年みたくマシンを一から作ったのでは無いのでコストも小額で済みましたしね(爆

リヤショックも良い仕事をしてましたし、硬めではありますがやはりZ1はコストパフォーマンス良いです。

しかしこのJOG、今回も私のストックパーツを突っ込んでるのでまた愛着が増えた気がしてなりませ(略



そして気になる総合優勝ですが、この耐久はクラス別に周回数ハンデが加算されますし、その上今回は

1チームに付き3回=3周分、他チームの周回数を名指して減算出来る、という爆弾アンケートもありまして(笑

その結果、見事総合優勝に輝いたのはなんと一番下位クラスである「レッツ戦隊」チームという快挙となりましたよ〜


これには皆びっくりでしたが、給油はわずか1回のみ、メインライダーのササダ氏は1人で45分スパンを走りきるとか

かなりのメリットを得ているチームだったので…意外ではありましたが納得の優勝、という事ですよ。

なおレッツ戦隊チーム、でかいタライに氷水を入れ簡易プールまで用意していたのでそのあたりも用意周到な

職人芸だと思いますです(爆



とまあ、そんな感じで惜しくもクラス優勝は成りませんでしたが、夏の耐久として楽しいレースとなった事は

間違い無いですねえ〜

もちろん熱中症をカマさない用に水分は欲しくなくとも取り、1日で5リッター飲んだのに体重が2kg減ってたのは

何故かと思いつつも、体力よりも筋力の方が持ちづらかったレースでしたとさ、という事で(笑


んで、最後にちょっと物言いと言いますか…ちと気になった点があるので愚痴だけ少々。


今回は赤旗中断となる様なアクシデントがあった訳ですが、こういうのはレースである以上ある程度は

万が一の可能性として頭に入れておかなければならない点なのは当然です。

しかし、昨年度もそうだったんですが地方の草レースとはいえ、ペースの遅いマシンをパスする時に横ギリギリを

掠めていったり、その必要も無いのにアウトから無理に被せて行ったりするマシンも散見されまして。

「勝ち」に行くのであれば少しでもロスを無くしたいのは当然ですが、だからといって下位クラスやペースの

遅いマシンに対してちとデンジャラスだな、と思える状況が散見されたのは残念ですよ。


これが、マシン性能やライダーの技量が近いレベルで揃っているレースならともかく、そうでない草レースで

あるのならば、そういった点を考慮に入れて走るってのも速い側、ひいてはベテランや経験者の側としては

必須条件であると私は考えています。


実際、この耐久レースではかなりマシン性能に差があるクラスの混走なので、レギュレーション自体にわざわざ

「追い越しにおいて下位クラスの進路を妨害してはならない」と明記されているんですよ。

そりゃどうしようも無いパターンやミスした時は仕方の無い場合も存在しますが、万が一の時には明らかに

「自分だけが助かる」様なパスの仕方を行う、というのはちと筋が違うでしょう。

そういったマシンやライダーが多ければ多い程、不必要なリスクが高まるレースになってしまう、といった事を

もっと認識すべきでは、と感じたのは否めないですね…


それともう一つ、転倒車があった場合の「黄旗」ですが、これもオフィシャルによる黄旗振動が行われているにも

関わらず、さくっと前車をパスしていく車両も極小数ですが居まして。

こればかりはサーキットを走る上での最低限度の知識である「旗の意味」を理解してるのか?と…

いくら草レースでオフィシャルが完璧で無いとはいえ、そういった点はライダー側でも気を遣っていくべきでしょう。

罰則が無いからやっても良い、ってスタンスはこれもちと違うと思いますけれどね。


とまあ、愚痴に他なりませんが今回のレースで「も」気になる点があった、と言うだけなのですが…

(…昨年度なんてもっと酷いの居ましたが今年は居なかったのでまだマシです)

私自身、当然人間ですからミスもしますし聖人君子の様には行かないのは承知の上ですが、地方のレースで

あるからといってあまりにも無法な振る舞いを行うのはどうか、というのは決して間違ってないと考えます。

緩いレースならルールを無視しても良いのか?と…ナメてかかるのは結構ですが、運営側が最初からガチガチの

レースではない、と明言しているのですからそのスタンスを汲み取った参加の仕方ってのは参加者側が考えて

おくべき点では無いか、と私は思いますよ。

万が一トラブルが出たら段階的にレースそのものの存続ですら危うくなりますし、そういった点は参加者の

一人一人が頭に留め置かねばならない点である、という事で。

後、「速度差のある前走車をパスする折に相手に恐怖を与えるのでは上手いとは言えない」というのも私の

モットーの一つである、というのも蛇足しておきますね。


一部画像提供:AJ香川ミニバイクフェスティバル運営様


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