さて、今回は私の愛機である「ライブDio-ZX」の駆動系についてお話したいと思います。
当然ノーマルレース仕様車ですが、「まるち杯FNクラス」のレギュレーションにあわせたセッティングというのは難しい物です。
「同一メーカー・同一排気量車のパーツで、ボルトオンで装着出来る物のみ使用可」となっていますので・・・
・・・このレギュレーションが出来てからは、流用パーツの多いヤマハ3YKエンジンの方がかなり有利になってしまいました。
しかし私はDioにこだわりがありますので、日々試行錯誤を重ねているのです。
大した情報ではありませんが、最近使用している駆動系パーツの解説をしたいと思います。
最初に、今まで私は基本的にノーマルのパーツを使い、ベルトのみ短くして最高速を稼ぐ、という方向性でした。
スーパーDioのプーリー等も使ってみたのですが、いまいちノーマルを上回るメリットは得られませんでした・・・
今回は、最高速を伸ばす為にTodayのプーリーを入れてみました。
以下、Todayプーリーを組んでいる事を前提としてお話を進めますのでご了承下さい。
まず、TodayプーリーとライブDio-ZXのプーリーの比較です。
明らかに外径が違いますね。
この様に、単純に外形の大きさだけでも実測で5mmの直径差があります。
このプーリーを外周まで使い切れれば、かなりの最高速UPが望めるはずですね。
なお、プーリーボス径はライブDio系と同じですのでボルトオンで装着可能です。
そして次はランププレートの比較です。
ランププレートも外形が大きいですね。
当然穴の大きさは一緒ですので、ボルトオン装着です。
ランププレートの角度はほぼ同じですが、角度が付き始める場所がTodayの方が外側になっていますね。
これは、Todayプーリーのボス周りの肉厚が厚い為、この様な設計になっている様です。
そして、ランププレートを被せるとこの様になります。(ウェイトローラーは入っています)
Todayの方がランププレートが高い様に見えますが・・・
このような感じです。
Todayの方がランププレートが高く見えますが、実は全く同じ高さです。
ランププレートの傾斜の始まる場所が違う為、こう見えているだけなのです。
こちらは真横からの写真ですが・・・
プーリー自体の厚みは変わらないですね。
どうやらフェイス面の厚みも同じ様です。
(ちなみに「面角度」も同一の模様ですね)
そしてプーリーの高さを測る為、ライブDio-ZXのプーリーボスをTodayのプーリー&ランププレートに入れ、
エンジンに装着した状態でプーリーボスがプーリーからどれだけ出ているかを測った所、ライブDioプーリー&ライブDioボス、Todayプーリー&ライブDioボス両方とも11mm丁度でした。
(プーリーボスの全長は36.0mmの物を使用しました。最小変速時のベルト位置はどちらも全く同じになっています。)
これで単純に、プーリー外径&ウェイトローラーの移動角度のみに的を絞ってセッティングが出来る事が判明しました。
では、私がセッティングを行った結果を公開いたします。
基本SET
上記の仕様に、色々な寸法のベルトを使い走行してみました。
まず、上記の仕様にライブDio-ZXノーマルベルト「23100-GAG-751 673×17.8」を組み合わせました。
ちなみに、純正誤差で少し長めの物です。プーリーの移動量に余力があると思いましたので。
これを入れた所、最小変速時にはシーブ外側にベルトが移動しローギヤードなので、発進は良いです。
しかし最高速は短いベルト+ノーマルプーリーの組み合わせより落ちてしまいました・・・
プーリーにマジックで線を引いていたのですが、どうやらプーリーを使い切っていないようです。
しかしウェイトローラーの移動量にはまだ余力がありました・・・
何故かと思いプーリーボスに引いたマジックの線を見ると・・・ほとんど消えていたのです。
・・・これはどうやらプーリーボスが短い様ですね。
最大変速時にはプーリーの外周までベルトが行かず、(と言ってもライブDioプーリーの最外周と同じ位)シーブ内側にベルトが落ちきっていなかった様です。
しかし、プーリー自体の「スライド量」はノーマルと変わらない気もします…
という事で、約38.3mmのToday用プーリーボスを入れました・・・が
キックギヤにフェイスが干渉し走行不能でした(泣
・・・Todayの車体はベルトも太く長い為、それにあわせたプーリーボスの長さの様ですね。
ちなみにフェイスの交換で38mmボスも装着可能ですが、この場合プーリー外周まで使い切る事は出来ませんでした。
38mmのボスではいくらなんでもWRガイド自体の変速幅が足りず、ボスが長すぎる様子です…
ならば、と短めのベルトである「23100-GR1-753 663×17.8」を入れてみたのですが、さすがにこれはベルトが短かすぎて最高速は伸びませんでした。
ということは・・・少なくともライブDio-ZXのプーリーよりは、プーリー&ランププレートの形状でベルトをワイドレシオに変速させていると言う事になりますね。
(ライブDio-ZXはノーマルベルトが長すぎて最高速が出ていない為。23100-GR1-753ベルトでは上が伸びるので)
そこで、前述の2種類のベルトの中間の長さであるスマートDio用「23100-GET-003 669×17.8」を使用してみました。
するとほんの少しですが最高速が上がり、回転もまだ伸びていく気配を見せました。
シーブ内側に引いていたマジックの線も完全に消えています。
プーリー外側はまだ余力がありますが・・・ベルトの変速バランス的にはベストでしょう。
さらに、純正誤差で0.1mm短いライブDio-ZXノーマルボスを入れると、ほんの少し(1〜2km/h)最高速が上がりました。
結論としてTodayのプーリー&ランププレートを使う場合、少し長めのプーリーボス(無いですが)を使わないと、プーリーの最高性能を発揮出来ないと言う事ですね。
しかしウェイトローラーの移動角度の関係で、ライブDio-ZXのプーリーボスを使った場合、
という事ですね。
(短めのベルトではプーリー側に引っ張られてしまい最高速が上がらない、という結果も出ましたので)
ノーマルスクーターレースでは再加速のレスポンスも大事ですので、ワイドレシオになっている分レスポンスを稼いでやらねばなりません。
私は「回転のノリ」を良くする為、Todayプーリー使用の場合は、ウェイトローラー8.5×3個+7.5×3個、AF28Dio-ZXクラッチシューを併用しています。
これは個人差がありますので一概には言えないのですが・・・
何故にベルトがほんの少しだけ上がりやすくなるのかは現在では謎なのですが。
(フェイス面角度も同一、というデータも報告されましたので)
太いベルトを使用すればフェイス面のマジックの線はほとんど消えますが…これが外径差での少しの余力となっているのかも?
Today用ランププレート 22131-GBC-000
ライブDio-ZX用ベルト 23100-GAG-751 (671mm×18.0mm)
スマートDio用ベルト 23100-GET-003 (669mm×17.8mm)
Gダッシュ用ベルト 23100-GR1-753 (666mm×18.0mm)
Gダッシュ用ベルト(緑) 23100-GR1-753 (663mm×18.0mm)←こちらが届く場合あり
ライブDio-ZX用プーリーボス 22105-GAG-750 (36.0mm)
スーパーDio-ZX用 プーリーボス 22105-GAH-780 (36.1mm)←昔はもっと短かったハズ
Today用プーリーボス 22105-GFC-900 (38.3mm)
駆動系については、研究成果が出次第お伝えいたしますのでお待ち下さいね。
後、補足ですが、Todayプーリーの特性としまして最大変速時にはノーマルよりはワイドレシオという特性の様です。
しかしこのプーリー、WRガイドの角度や移動量を測ってみると…ノーマルと変わらないんですよ(笑
では、最後に今回使用したパーツ&使えそうなパーツの品番を明記しておきます。
Today用プーリー 22110-GFC-900
Today用ベルト 23100-GFC-890 (676mm×18.2mm)
ライブDio用プーリーボス 22105-GAH-720 (33.0mm)