2005年8月7日、やって来ました決勝日。
もちろんFN-Bクラスは朝一での決勝スタートなので、7時半からの練習走行に備えて6時には起きてました。
そして練習走行で感覚を掴み、リセッティングの必要は無しと判断し…開会式をはさんでFN-Bクラス決勝スタートです。
…えーとすみません。今回誰もヘルパーがいなかったので私の写真はありません(泣
なので適当に文章だけで展開をご紹介しますね。
まず私は16番手、5列目グリッドというはるか後方からのスタートとなりましたが…
今回のセットは0発進がすかすかなセットだったので、とにかく頑張るしかありません(汗
シグナルブルーと共に無茶苦茶に漕ぎまくり、マシンに飛び乗ってからも右足は漕ぎ続けましたが(爆
…その甲斐あって、後方スタートの割にはスタートがバッチリ決まり、真ん中位のポジションで第1ヘアピンへ突入出来ました。
(いっつも人より遅いマシンでレースをやってると、スタートや伏せ方だけは上手くなるモンですね…)
そこからは前走者を1台ずつ喰っていくのが基本ですが…第2ヘアピンからの上り坂ではどうしてもJOG勢にわずかに劣っています…
「昨日は走っていたのにっ!」と思いつつ極限まで伏せ、その後の得意な高速区間で前方集団との差を詰めていきます。
(どうやら大雨後の湿気の問題でエンジンが回りきらなかった様ですね)
この時点でポジション的にはおそらく11〜12位、一応ライバル視しているN氏選手は3台くらい前、熊谷(弟)選手はトップグループの後ろ、熊谷(兄)選手は私の後ろと言う状況です。
高速1〜2コーナーを大回りしている人が多かったので、私は気合で縁石ギリギリを通り、第1ヘアピンまでに前車との差を詰め、ブレーキングで前に出、N氏選手があと少しと言うところまで迫ったその時…
前方のN氏選手が真後ろの選手に激しくオカマを掘られ
私の方に突っ込んで来るではありませんか。
「ヤバっ!」と叫びつつN氏選手をなんとかかわし、ついでに前に出て事無きを得ましたが…
四国ライダー同士でツブしあう結果にならなくて良かったですよ。
(N氏選手も突っ込む相手が私だと気付いて、頑張って避けてくれてた様です)
その後は少し前がクリアになり、一杯一杯でセカンドグループを追いかけているその時、上位グループが接触転倒しているのが見えました。
「チャンス!」と思いコースアウトしたライダーをかわし、この時点で前走者を数えると8台!(たぶん)
9位(おそらく)のポジション、セカンドグループに入れました。
セカンドグループでもマシン的には上り坂で少々JOGとの差がある程度で、普段の様には上でチギられる事は無かったので…
ストレートが前車と変わらないと、コーナーがなんて楽になるのかと久々に実感しました(笑
後は気合で前のライダーに差し込み揺さぶり、大バトルを展開していたのですが、前3台のペースが上がらないので、バトルの内に後方グループにもまれてしまい…
もう順位が分からなくなってしまいました(笑
はっきりと分析しつつ走れていたのはここまでで、後はあんま覚えてなかったりするんですが…
前3台が関東勢だったので、もみくちゃな身内バトルでなかなか前に出れず、そうこうしている内にN氏選手も私の2台後ろまで上がってきていました。
しかも私の後ろには…FN41台中わずか3台のDioの内の1台が迫っています(汗
これは負けるわけには行きません(笑
そしてなんとかDioを振り切り、再び前走者のインに無理矢理ねじ込んだりを繰り返している内に、残り周回数が少なくなってきました…
そこでラストの一踏ん張りをカマそうとしたその途端、
後方に沈んだと思われていた熊谷(兄)選手に
さくっとインに飛び込まれました_| ̄|○
…まさか熊谷(兄)選手がここまで来ているとは思わなかったのでびっくりしましたね。
ホームストレート直後の全開1コーナーで前車を刺し切れず、一瞬アクセルを戻してしまったので次の第1ヘアピンまでがわずかに遅くなり、そのわずかな差を狙われたんですね。
もちろんリカバリーを目指すも、熊谷選手と私ではほとんどペースに差が無いので抜ききれず、そのままチェッカーとなりました…
結果は、FN-Bクラス19台中13位…
あまり良い結果とはなりえませんでしたが、今回はリタイヤせず完走出来たのでまぁ良しとしますよ(笑
スターティンググリッドよりも上の順位でゴールしましたし…
自分の実力を出し切った走りも出来ましたし、全国大会のLVだと充分に私の実力相応、といった結果かと思います。
今回はN氏選手にも勝てましたしね(爆
タイム的には…60秒台は出ていたと思うのですが、何分電光掲示板を見る余裕やストップウォッチを操作する余裕もありませんでしたから分かりませんね。
しかし少なくとも、全国大会というレースでは今回が一番の高順位だったりするので…
本当に全国の壁は厚いですね〜
ではここからは見物していた他クラスのレポートなどを。
あいかわらず写真はありませんが(汗
まずFN-EXPクラスですが、敗者復活を含め24台で争われます。
FN−EXPクラス全24台中、Dioは大西塾安田教官の1台のみ(泣
他はやはり全車JOGですね。
うーんある意味すさまじいです…
そしてグリッドですが、これはもちろんと言いますか…スクーターキング藤永選手が56.773というすさまじいタイムでポールポジションです。
以下、チャンピオン南出選手、関東の飯田選手、ベリアルの西本選手と続きます。
ちなみに5番手は大西塾教官、安田選手のDioです(汗
…もちろん密かに個人的に応援してるんですよ〜
で、レース展開の方は。
まず頭一つ抜け出したのが大西塾の民谷選手でしたが…
途中までTOPを快走していましたが、ほんの一瞬の競り合いで藤永選手&南出選手に前に出られてしまっていました。
関東の飯田選手も一時は2位まで上がっていたのですが、最終シケインで転倒してしまい沈んでしまいました…
その後は藤永選手と南出選手が順位を入れ替えつつのすさまじいバトルでしたが、個人手的には藤永選手はマシンが走っている様には見えませんでした(汗
南出選手がものすごい勢いでストレートで追いついてきます。
1〜2コーナーでは藤永選手の方が速い様に見えたのですが…
なんと藤永選手、この直後に高速1〜2コーナで転倒してしまいます。
コースアウトの様な感じだったので復帰するかと思われたのですが…そのままリタイヤとなりました。
…今月のモトチャンプにも書いてましたが、藤永選手が転倒するのなんかなかなか見れないです。
悔しそうなのが印象的でしたね…
そしてレースの方は、そのまま南出選手がTOPでゴール、2番手は民谷選手、3位にはなんと上手くレースを運んだDioの安田選手が入りました。
…EXPでDioで3位とはすさまじい勢いですねコレ(汗
チャンピオン南出選手がFN-EXPを征しました。
2位の民谷選手は悔しそうでしたね…
と、FN-EXPはこんな感じで大波乱のレースとなりました。
これがあるから面白いんですけれどもね(汗
では、次はFP-EXPクラスです。
さすがこのクラスはチャンバー&直キャブなので迫力がありますね。
…このクラスは規制前JOGばかりでは無く、リモコンZRやライブDioの姿も見受けられます。
しかしやはり大半は規制前ZR(泣
このクラスもやはり藤永選手が強く、早い時期にトップグループを形成して後続を引き離しにかかります。
しかし…このレースでもTOP争いをしていた藤永選手が転倒!!
すぐに復帰しましたが…3位まで落ちてしまい優勝はもう誰の目にも絶望的かと思われました…
しかし藤永選手、ここからの追い上げがすさまじかったです。
まさに鬼神の様な走りで、じわじわとTOPとの差を詰めて行き…
数周後には再びTOPに迫ります!!
そしてTOPのZEROの安田選手&民谷選手をかわし、藤永選手は見事にTOPでチェッカーを受けました。
もう見てるだけで鳥肌が立ちましたよ(汗
といいますか観客席の沸き様もものすごかったですねぇ。
「スクーターキング」を久々に目の当たりにしてしまいましたよ…
んで次なのですが…オープンクラス行ってみましょう。
このクラスはスクーターなら「FSクラス」のマシンが参戦可能なんですが、今回は全国大会なので色々なスクーターがいましたよ。
写真小さくて分からないですが…左はウインドジャマーズのマシンですね。
コレ、だいぶ前に作成されていた、ライブDioのフレームにマロッシのZip70ccを載せたマシンです(たぶん)
ライディングするのはジャマーズの工場長、樋口選手でしたが…ありあまるパワーで浮きまくりでしたよ(汗
右の写真は…いつもまるち杯で見られるZEROとベリアルのワークス対決ですね。
前を走っているのがZERO上西選手、後ろがベリアル関選手です。
このお二方、少し前まではアルミフレーム車で参戦されていたハズなんですが、やはり限界があったのでしょうか。
現在の最新型ノーマルフレーム改の方がはるかに早く走れると思います。
…個人的にも、猪名川のボコボコ路面だと硬すぎるアルミフレームはデメリットしか出ないと思いますもん(爆
私が自分のFS-JOGを猪名川で乗ったら間違いなく空を飛ぶ自信がありますよ?(笑
ちなみに排気量は70ccのはずなんですが、回転数は常用で軽く14000rpm超えてる音がしてますね(汗
フロントタイヤに3.50を履かせている所から、すさまじいパワーだと言う事は推測出来ます…
左の写真、こちらは去年の秋が瀬全国大会で話題になった、ワイルドライオン製のエアロックスですね。
前後12インチ化してるのと…エンジンは良く分かりません(汗
このマシンもワイルドライオン店長中村選手のライディングにより、外車の重い車体のワリには快走を見せていましたよ。
あ、塗装が去年のゴロワーズカラーからマロッシカラーに一新されてましたね。
で、右の写真なのですが…これ、非常に分かりにくいのですがアルミフレーム車なんですよ。
そして驚くべき事に、ライダーが台湾より遠征の選手なんですね。
丁度今月(05年9月号)のモトチャンプに掲載されている、台湾の「HASHIRIYA MOTORS」店長、呉仲軒選手です。
もちろん走りも結構な物で、不利だと思われるアルミフレーム車で最終的には総合7位でゴールしていましたよ…
改造スクーター好きの私がちらっと見たところによると、フレームはおそらく日本製でレガかジャマーズの物、そしてエンジンは縦Dio(汗
排気量はレギュレーションに合わせて70ccだと思いますが、ヘッドもシリンダーも自家製の水冷ジャケットが溶接されてて素敵でした。
チャンバーは台湾独特のノーマルちっくな太いサイレンサーで、音は低音でしたが…個人的にはもう少し排気音に迫力が欲しかった(以下略
後、オープンクラスのスクーターは森安選手がZZのFS仕様でエントリーされていましたが、快走するものの途中でチャンバーが割れた?トラブルにより下位に沈んでました。
参考までにこのオープンFSマシン、速い人は猪名川を51秒台でラップします(汗
私がノーマルスクーターで走るより10秒も速いんですね…M12と変わらないです。
と、スクーター関係のレースレポートはこんな感じで終了です。
後は…四国の顔ともいえるSP12の赤沢選手ですが(汗
タイムアタックではEXP2番手のタイムを叩き出し、四国勢では最高位につけています。
2番手グリッドから好スタートだった赤沢選手ですが…
団子状態で3位を走行中、第2ヘアピンでイン側の車両に押し出されてしまい無念のリタイヤとなりました(泣
この方、まるち杯では勝っているすごい人なんですが、全国大会では良い結果が残せていないんですね。
是非次回は頑張って頂きたい物です…
ちなみにこの方、私の地元のレースにも参戦されてますが…練習とかでカチ合うとそのすさまじい走りに感動すら覚えますよ(笑
では最後に…たまには私のDioでも紹介しておきましょうか(汗
今回も全国大会を共に戦ったDio、いつもありがとうと言ってあげたいですからね…
全国大会仕様のDioですが…あえて真横から写真を撮ってみました。
もちろんタイヤはF3.00&R3.50ですが、リヤサスがこの状態で約326mmあります。
実はこれでもまだクイックな旋回力は足りないのですが、これ以上リヤが高いと不安定になるので。
しかし冷静に観察すると、これでも結構ホイールベース短いですね(汗
でもJOGよりは長いんですよねコレ…フレームのしなり等の関係で、こういう所もシビアでたまりませんねDioは_| ̄|○
フロントフォークは96用を元に、私好みのホワイトパワー10番を60cc入れています。
はっきり言って圧側はノーマルより柔らかいですけどね(笑
そして今回好感触だったのが…ZERO製ブレーキパッドです。
コレ、はっきり言って期待はしていなかったのですが、デイトナ緑とほぼ同等のガッツンタッチがある上にタレにくいと言う…意外な品でした(笑
右回りの猪名川、そして真夏なのに…全然タイヤ溶けていないですよ(汗
この気候でサーキット攻めてこれだけしか溶けていないのはある意味異常ですが…
猪名川サーキットの路面がいかに滑りやすく喰わないかを物語っていますね。
ちなみにリヤはもっと溶けてませんでした(汗
エンジンはほどよく慣らしの効いた、新車から使用の97年中期腰下を分解してクランクを1000分の3まで自己流芯出し、クランクベアリングもガタの多いものを選んで装着です。
シリンダーは手持ちの中から誤差で排気ポートの高く形の良い物を選び、ピストンは劣化しきっていないこなれた中古を仕様、リングも同様ですね。
…エンジンはコンテンツ内の作り方&選び方&慣らし方なので全国仕様とはいえそんなに特殊な訳ではありませんけど(笑
あ、マフラーは全国大会で「しか」使わないすぺさる新品状態の物だったりしますが(爆
(もちろん「初期の焼き」は入れてますけど)
と、車体はこんな感じなんですが…
実は今回もセッティングを公開しようと思ったのですが、実は訳あって今は公開出来ないんです(汗
何故かと言いますと…実は、数ヶ月前に、某大西塾の教官、安田氏よりご連絡を頂いたんですよ。
DioでFNへ参戦するのに情報が欲しい、との事でしたので…
正直、私の様な田舎ライダーの情報やセットなんか役に立つのだろうか?とも思ったのですが…
その後、安田氏に色々と情報を頂きまして、お互い色々と試していったんですよ。
その中で、「私は利用価値が無いと判断していた」セットが有効となり、それを詰めていって今回の「全国仕様」になったんです。
ですので…決して独り占めしたい訳ではありませんが、私だけのデータではありませんから…事情が事情なので残念ながら現在のセットは公開出来ませんがご容赦下さいね。
もちろん時期が来れば公開することはお約束致しますので。
しかし、「自分と違った視点から、同じ物事を見た意見」という物がこれほど勉強になるとは(汗
私、自称Dioマニアですが、自惚れてはイカンですね。見落としていた部分が役に立つ事も多々あるのが世の中ですから…
今回は本当に勉強になりましたよ。今後の開発にも意欲が沸いてきましたし、ね。
今回のまるち杯全国大会、10周年と言う事もあってかなりの数のエントリーがありましたが、終わって見ればとても楽しい全国となりました。
今回もFN-EXP決勝には残れませんでしたが、レースとしてはかなり面白かったです。
やはりまるち杯でしか味わえない非日常の激しいバトルはタマランですよ(笑
これがあるからレースはやめられないんですよね〜。
今回はマシンもそれなりに走りましたんで、その分コーナーとリカバリーが楽になり、その他でちゃんと実力を発揮する事が出来たと思います。
何でもかんでもマシンのせいにする訳ではありませんが、ワンメイクレース?においては無茶苦茶遅いマシンでは楽しむ事すら出来ないのが現状ですからね。
今回はFN41台中Dioは3台もいたので素晴らしい事ですし、まだまだDioでやりますよ私は…
あ、そのせいでしょうか。今回は「少数派ライダー」の取材が無かったですけど(爆
では本当の最後の最後に…
今回応援して下さった皆様、サーキットで直接お声をかけて下さった方々、情報提供を頂いた皆様方、本当にありがとうございました。
(そして一部写真を提供して頂きましたタカ@QPSリーダーさん、どうもありがとうございました)
決して結果は良いと言える物ではありませんでしたが、これからも精一杯頑張りたいと思いますので宜しくお願い致します。
参戦された方々も本当にお疲れ様でした。
再来年も…熱い夏になる事を祈っています。
おっと忘れるトコでしたが。
実は土曜日の抽選会で、こんなモノが当たりましたよ↓
ZERO製・JOG用ユーロマックスですが。
…運の悪さ&間の悪さでは天下一品の私に、こんな高級品が当たるとは珍しいですな(汗
しかしこれ、確かボア用の太いチャンバーなので、現状ではちょっと利用価値が無かったり(笑
サビない内に売り飛ばすという手もあ(以下略