山田氏作 リヤサスアダプター装着記



え〜今回は山田氏ご提供のリヤサスアダプター装着記をレポートします(笑

このパーツは当HP常連さんである「山田 貞夫氏」よりご提供頂いた物です。


最近FPクラスのレース等で、JOGのリヤサスの動きを改善するために行われている方法ですね。

山田氏がこれを実験的に作られましたので、私がお一つ頂いたんですよ。


さて詳細は割愛しますが、山田氏の仕様ですと、アダプター本体の伸び側の動きを、「クランクケースにボルトで固定」して抑制しています。

しかし私・・・ただ付けるだけでは面白く無いので一応「FP仕様」といったレギュレーションに沿って加工してみました。


・・・といいましても、アダプターを自作したわけでは無いので何でも無いんですが(汗



早速山田氏から頂いたアダプターを私のJOGに付けたのですが・・・


もちろん不具合出まくりの装着不可

でしたが。



・・・私の装着マシンはJOG-ZRですので、山田氏が装着されていたJOG90とは色々違っていますので当然ですが(泣


まずエンジンハンガーの長さの違い、そしてリヤサスの作動角の違い、そしてリヤサス上側の取り付け部の違いですね。

これらを解決するため、加工を施しました・・・


まずアダプター加工
まずは本体の加工ですね。

クランクケースに当たる部分が浮いてしまうので、アダプター角度を変える程度に削り込み・・・

そうするとリヤサスにアダプターが接触してしまうので、ギリギリまで溶接面を殺さず削り込みました。

そして「伸び側抑制用」に6mmの穴を掘りボルトを通します。

・・・格好悪いですが(汗




装着
そして仮組みです。

レーシングスタンドのステーも残したかったので、いろんなトコロがすさまじいクリアランスになってますが(笑

・・・伸び側抑制には良い鉄板が無かったのでステーで代用です(汗

2.5mm厚ですのでとりあえずは大丈夫の様ですね。




サスも装着
XJR用サスを付けました。

サスが伸び切った状態でコレですが・・・

すごいシビアなクリアランスになっていますね。

どっか当たっても文句は言えませんね(笑

・・・この後悲劇が巻き起こりますが(泣




・・・で、こうなりました(笑

横方向のクリアランスは後で考えようと思っていたのですが、甘かったです。

この状態で、タイヤとサスとのクリアランスは1mmしかありません(笑

結局サスのブッシュを加工して薄くし、サス本体の取り付け穴を加工する事に。

結果的に左側に約3mm程サス本体をオフセットしました・・・




完成!
そして完成です。

一応どこにも当たらず、伸び側もサスの動きは抑制されていますね。

なおかつレーシングスタンドのステーも生きています。

(↑このスタンドステーの装着方法のクリアランス設定で、気が狂うかと思いました)

・・・しかし(笑




致命的な弱点が(笑
レーシングスタンドを掛けようとしましたが・・・

掛かりません(爆

・・・サスの太さとスタンドのオフセット具合を全く考えていませんでした(笑

阿呆ですね私。

・・・結局スタンドステーは暫定的にあきらめました(泣




1G沈下量
そしてこちらは1G沈下量測定です。

バネ最弱でとりあえず2cm程沈みますね。

サスの動きとしては抜群に良いですね。JOGとは思えません。

少々伸び側が柔らか気味ですが、以前のカヤバよりははるかに良いです。

・・・後はサーキットで攻め込んでみてのお楽しみですね。





以上で今回の波乱万丈アダプター装着記はおしまいです〜。

やはりリヤサスの作動角度が変わるのは、リヤサスのレバー比(リンク比?)に多大な影響を及ぼしますね。

数字では出せませんが、リヤサスのキャスター角が寝るのはJOGにとっては効果絶大だと言う事を再実感しましたよ。

(デメリットとして、コーナーリング中にリヤサスが沈みやすくなり曲がらない、という事も考えられますが)


ワークスチームではアルミブロックで作成していますが、鉄板等で作成は可能だと思いますので、私も今後作成してみたいと思います。

要はリヤサス下部を固定できれば良いのですからね。

(レバー比等の計算は難しくなると思いますが)


そして最後に、パーツ提供して頂いた山田さん、ありがとうございました。

このアダプター、左右分割ボルト締め固定式にして、サス伸び側固定部分を作れば売れますよ(笑



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