2006年10月15日 SS1/32mile 高知戦




さってさて。もうおなじみの感もあるSS1/32mile高知戦、モーターランド立川でのレースですね。

今回は私にとっては6月の名阪以来のSSになりますが、実は6月よりこっち、ロクにマシンに手を入れていないという(汗

なので前週には某所まで130kmの道のりを走破して練習&テスト走行に向かったのですが…

謎のバッテリー切れで全く走れなかった罠_| ̄|○

…ですので今回2つある新兵器は完全にぶっつけというコトになりました(笑

しかし6月の名阪では雨の中4.484という自己ベストコンマ2の更新を達成しているので…

今回も勢いをつける為、頑張って山田商会製いもむしチャンバーの真価を発揮させたい所でありますね〜



で、やってきました立川ですが。

今回は天候も良く、環境は悪いと言われる立川ですが、なかなかコンディションも良く楽しめそうな雰囲気が(笑

では早速いつも通りのマシン紹介など。

…何も変わってませ(略


いつも通りのGだっしゅ ではまず私のGだっしゅですが…

外見は相変わらずドラッグマシンとは思えない車高の高さとリヤサス、ストロークのあるフロントフォークまで装備し 軽量化の跡もほとんど見られず全くやる気が見られないのはいつも通り(以下略

しかし今回は見えない所に2つの秘密…といいますか文字通り必殺兵器を導入しておりますです。

コイツは「超」企業秘密なので詳しくはお伝え出来ませんが…後ほど少々。



NEWチャンバーbyWJ そしておなじみN氏の絶叫JOGです。

少し前から精力的にセットを行っているWJチャンバー、今回はきちんと仕事をして欲しいですね〜

ちなみに事前の練習ではギリギリで3秒台というタイムを出していますが…いつも通り不安定さは否めません(汗

今回は新しいシリンダーも導入し3秒台を狙います。

あ、でももうマスターズへの参戦権はあるのかな??



事前にフレーム鏡面やり直しという(略 こちらもおなじみ縦型一号氏の縦型一号です。

いつ見てもバフ仕上げが光りまくってる美しいフレームですね〜

実は縦氏、事前の練習では非公式ながらなんと3秒8台を叩き出しております(汗

…見るからに怪しいチャンバーがツボだったりしますが、縦型JOGというトルクの細いエンジンではすごい記録ですね。

ちなみに縦氏、体重はそれなりに重いですよ(笑



青木大将のマシン(笑 そしてコチラがREXPOWER大将、青木氏のマシンですね。

いつ見ても自転車のパーツをふんだんに使ったマシンメイクは特筆すべき物があります。

特に高級そうなフロント周りとかはすごい高価みたいですし(汗

今回は何となく全体のイメージが変わっている様な気もしますが…

どっからどう見ても自転車にしか見えませ(略


…えーと大将マシン「横型一号」は今回は不参戦と言う事ですね_| ̄|○


GT2号 んでコチラは現在でのSA-GTレコードホルダー、「REXPOWERGT2号」です。

今回はなんとチャンバーを1から作り直してのアタックとなります(汗

エンジンは縦型、3AAのビーウィズなので縦型一号とのデータ互換があるのが強みですね〜

しかし80kgの車重で4秒前半に突入するこのマシンはいつ見ても素敵です。



昔の徳島KLでの「P」クラスマシン そしてコチラは見事なFS、改造スクーター仕様であるフォルテシモさんのマシンです。

以前画像掲示板に貼られていたそのまんまのマシンで今回SBクラスに参戦です〜

もちろんエンジンは縦JOGベースで59cc、15年前の仕様のまんまと言う事ですが、エンジンはさるところのアレなのでかなりパワー出てそう(汗

足廻りはモノサス仕様やブレンボキャリパー等、もんのすごくお金掛かってる気がしま(略



腰下変更のトリガラ号 こちらは四国SAナンバーワンの実力を誇るworksヤマナカ氏のマシンですね〜

今回は腰下を変更されたそうでいまいち煮え切らないとのコメントでしたが(汗

やはり個人的にはでっかい駆動系の方がセット幅が広くて良いかと(略

ちなみにボディ各部には斬新なカッティングが施されカッコ良かったです。



峠風味全開で素敵〜 こちらは初参戦、ちびタケ氏のSB-GTマシンです。

「worksヤマナカ」の一員として激しいチューニングが施されていると言う事ですね。

…このサブフレームやカウルカット等がすんげー私好みのデザインなのがとっても素敵(笑

ラジエターとか欲し(以下略



と、いつも通り写真はこれでおしまいですので(汗

…今回はさすがに色々と考える部分があったので精神的にはカツカツでしたのでご勘弁をば。



ではでは…私は新兵器を導入しての初のアタックとなりますが、とりあえずさくっと色々合わせてみて1回目の計測を行う私。

…新兵器ポン付けではまともに発進&変速すらしませんでしたがそこはいつもの妄想セットでカバー(笑

と、1発目は基準となるタイムを記録する為なので適当に走ってみましたが、結構良いフィーリングが得られた感触がありました。

そしてタイムを見に行ってみると…



なんと4.289!!



この1発目の時点で名阪でのベスト4.484をコンマ2上回るタイムですよ…

これは私本人もかなりびっくりでしたが(爆


ちなみにこの時点でMAX回転数は12800rpmと、ちょっとパワーバンドを外している感が否めませんでした。

そこでWRを1.5g程軽くし、センタースプリングも仕方なく現状より強い物を入れて2回目のアタックに。

すると発進より回転上昇がもりもりと盛り上がるフィーリングで、こりゃ速いと自分でも驚きながら50mを突っ切りましたが(笑


そしてタイムを見に行くと














4.210!!!














なんともはや、1発目のタイムをさらにコンマ08上回る素敵過ぎるタイムが私の目前に(笑

MAX回転数も50m地点で13450rpmと、理想的な回転数を叩き出していましたのでこれはバッチリです。

私も新兵器がここまでタイムに繋がるとは思っていませんでしたので予想外なのですが(汗

いもむしチャンバーの本領発揮、といった所ですね〜

以前の物より強化品としたヘタレたノーマルセンタースプリングも良い仕事してますよホント。



これに気を良くした私、これが本日の基準タイムと判断し細かなトコをちょこちょこ変更し、続けてアタックに望みますが…


4.215

4.298

4.220

4.279


はい、ここで懸命な読者の方々はもうお気付き以下略


いつもの



何 を や っ て も タ イ ム 変 わ ら な い 病 



で後の4本は全て4秒2台で安定、といった結果に終わりましたよ(笑

別にコレ、何をやってもタイムが変わらないのではなくすごい安定させた方向に持って行けている、と考えれば…

精神的に納得が出来ると言う事に最近気付きましたが_| ̄|○




というワケで…今回のベストタイムは4.210という大躍進のタイムで終了(泣

いやはや、今回もまた必殺兵器がぶっつけで当たるとは予想外でしたよホント。

このマシンは珍しく呪われてはいない模様ですね(笑

…ちっとヨコシマな考えを抱くとですね、N氏に乗って貰ったらコレ3秒台に行くのではと思ってみたり。

実際、私今回ちっとデブってて体重63kgもあったんですよ。

マシンは47kgなので合計で110kgの重量ですから…ホント予想外なんですね(笑

あ、秘密兵器の件は最後にひとつ。




ここでそろそろ他の方の動向とかを1発。


まずは事前練習で3秒8台を出している縦型一号氏ですが。

なんともはや、環境や気候の変化でエンジンが不調を冠したのか、4秒フラット台よりタイムを詰められません(汗

見た目も明らかに前回の走行よりは伸びきりが失われていますし、その場に居合わせた全員が頭をひねっておりました…


リングの交換や駆動系の大幅変更、チャンバーまで色々変更されたのに縦氏としては珍しく4秒0〜2といった不安定なタイムばかりで…

ベストタイムは更新しましたが結局3秒台には入る事が出来ず、ベストは4.002という結果に終わりました(泣

しかしなんとも言えませんねホント…何故にこんなに調子を崩すのか全く持って謎、別段トラブルが発生している訳でもありませんでしたが。

3秒860というタイムは幻のまま今大会を終える事になりました。

…残念極まりないです_| ̄|○



そしてREXPOWERGT2号、こちらもNEWチャンバーを導入しさらなるトップタイムの短縮を狙いましたが…

結果的に4.643というこちらもイマイチ煮え切らない結果に(泣

…明らかに調子を崩していたといった訳では無いかと思うのですが、謎ですね。



FS仕様のまんまで参戦されたフォルテシモ氏は、最初はこの競技そのものに戸惑っておられましたが、なんとかコツを掴まれたご様子で。

ショートホイールベースすぎるフレームでスタートに苦戦しつつも、伸びきりがすさまじいエンジン特性を生かし、ベストは4.319と…

当時物そのまんま、といった仕様としてはかなりのタイムを出されましたよ〜

ちなみに私のFS-JOGと比べるとすでにコンマ1の差まで詰められてますねコレ(笑



で、今期は精力的にイワイや名阪に参戦し、何としてもタイムアップを図るべく躍進するN氏ですが。

当日さくっと走って4.276、いつも通り無難なタイムから始めたのですが…

ここでなんとトラブル発生_| ̄|○


NEWシリンダーを実験中にキックが降りなくなったと言われるので早速エンジンを開けた所…





コンロッド大端部が焼き付いている罠_| ̄|○





なんともはや、確実に現地修復不可能な所がぶっ壊れてしまいました(泣

シリンダー側もかなりの高温になっていた形跡があったので、潤滑不足かはたまた熱の問題か…

クランクウェブが緩んでもういっぺん焼きついたのかと思う位の酷いトラブルでしたよ。

コチラは原因を確実に究明しないといけませんね〜。クランクも流用品なので色々難しいです_| ̄|○

なのでN氏、今回は1発目のタイムがベストとあいなりました…



そして地元の雄、worksヤマナカ氏ですが。

腰下を変更し駆動系ががらっと変わってしまった事による特性変化に悩まされていたご様子ですが…

2本目以降は確実に3秒台に入れて来るという素敵さで、新造エンジンにもかかわらずベストは3.890と。

いつもながらのSAクラスTOPタイムを叩き出されていましたよ〜。さすがです(汗


同チームであるちびタケ氏はGTの重量増に苦しんでおられた様子で、5秒中盤をうろうろするも最後には5.064というタイムを出されました。

緒戦というコトを考えれば上出来のタイムかと思いますです。

ちなみにマシンメイク担当のヤマナカ氏談ですが、「90kgのマシン重量は手強かった」とのコトです…

やはりGTマシンは常にオモリを載せてセットすべきなのでしょうか(汗

あ、ヤマナカ氏軍団(笑)の活躍はworksヨシオカ氏が運営されているブログにて詳細が見られますので←宣伝



と、この辺で閑話休題としまして。

実は今回、山田商会製エンジンスタンドの展示販売が縦氏プロデュースにより行われてました(笑


青空販売(笑 と、現物を数種類展示した上に在庫も持ってきてるという用意周到さです(汗

現在は外れやすいと不評だったゴム足はネジ留めになっており、角が刺さって痛いと悪評があった角パイプの末端はゴム蓋がされてます。

エンジン固定用のボルトまで付属し、なんといっても無料で塗装のムラとタレと指紋がオプションでくっついてくるのが最高ですね〜



んでこの展示販売、かのサージェントM氏が購入されておりました(笑

以前よりチェックされていたご様子ですね〜

ちなみにサージェント氏、SSタイムの方はNEWシリンダー等のデータ取りと割り切っておられましたので…

3.871といった結果でしたね。

といいましてもSBクラス3位入賞ですから素敵ですよ〜

…ちなみに帰ってきてから写真が無い事に気付きました。すみません_| ̄|○



と、私は珍しく上り調子のレースになりましたが…

他の方々がいまいち煮え切らなかったご様子なので手放しでは喜べませんね(泣

特に縦型一号の不調はワケがわからないので余計に気になりますし。

次回の改善を期待したい所ですね。



んで最後になりましたが、私のタイムUPに一役買った秘密兵器とかをちょっとだけ公開しましょう〜


見た目は普通、中身は以下略 まずはコレ、フライホイールです。

見た目は普通の軽量フライホイールなのですが…

コレ、ぶっちゃけると「デジタルインナーローター」とでも名付けるべき仕様としております。

重量も某インナーとほとんど同等だったり(略

2○○gしかありませんからねコレって(爆



と、見た目は普通ですがこのフライホイールには素敵なチューニングを施していますよ。

正直、インナーローターと同等の性能があると言い切っても良いです(断言

点火系はもちろんライブ用の為融通が利きますので、現状では大変リーズナブルな上にとっても素敵な性能を発揮するシステムとなっていますね〜

…こんな無茶な加工を行って下さったMR.XYGさん、どうもありがとうございました〜←私信

ちなみにカッコ良く書いてますが実行されてる方も世の中にはいるでしょうね(笑


そしてもう一つの秘密兵器は…

これはさすがに画像は出せませんが、ドライブフェイスです。

といいますかね、私今までずーっとノーマルのクソ重い鉄チンフェイス(280g)を使ってたんですよ(笑

もちろん社外品を使わずにどこまでやれるかのコダワリだったのですが、アレに数千円も出せないと言う方が(以下略


しかし今回は例のフライホイールとの整合性を取る為、アルミ製の物に変更しているんですよ。

といいましても




も ち ろ ん 純 正 流 用 加 工 で す が 何 か



コレはご存知の方も多いと思いますが、実は4st系のアルミフェイスって2st太軸系のスプラインにハマるんですよ。

ですがもちろんポンでハマるのはスプラインの寸法のみであって、そのまんまではナットも締められませんしキックすら使えません(笑

これをあわせるのはちょっと、いやかなり難しいですが、不可能では無いんですよね。

もちろん正確な寸法と精度の高い加工が必要ですが、出来ない事は無いとだけ言っておきますね。

…私も1回は加工寸法を詰めすぎて、せっかく作成した物が一撃で割れたコトもありますが_| ̄|○

結果的におとなしく社外品を買ってた方が安く済んでましたよ(泣


ちなみに重量的にはノーマルの半分以下、もちろん社外品を軽く上回る軽量化としていますよ〜

+秘密加工も行っておりますが…苦労したと思われる山田さん、加工どうもありがとうございました←私信その2


そしてこの2種類のクランクシャフト付属回転物、重量的には両方合わせると




ノーマル比で


マイナス500g以上の軽量化ですが。



クランク最末端部の重量物でこれだけの軽量化になれば、そりゃもうエンジン特性は激変してしまいましたがね(笑

しかし50mでの最高回転数も落とすことは無く、軽量化のメリットだけを上手く使う事が出来ました。

…個人的にはよく言われる「クランク回転慣性」の話って、エンジンパワーによりけりかと思ってますよ。

パワーが無いのならそれに見合った重量までクランク周りが軽い方が、パワーバンドまできちんと持っていけますし、

それなりに最高回転数も稼げるハズなんです。

が、エンジンパワーがそれなりにあっても、同一区間計測にて最高回転数が落ちない所までは軽量化した方が良いかと私は思ってますね。

何にせよ、WRもしかりですが回転物を「重く出来る方向」にエンジン特性が向けばそれでパワーが出ていると言う事になりますから。


ちなみに私のエンジンだとさすがに結構線の細い特性となってしまってますね(笑

発進の「トルク」は無いのでウイリーする程のパワーは出てませんが、回転で稼ぐので問題無しです。

その辺りは駆動系でどうとでも特性変更出来るのがスクーターの素晴らしい所なので。

…実はこの仕様だとリヤタイヤ空気圧をちょっとでも高くするととたんにホッピングして進みませんでしたので…

リヤサスはもう不必要な所まで来てしまったのかもしれませんね。



と、今回は1つのSS競技では過去最高とも言えるタイムアップでしたが、次回に向けてさらに精進したいと思いますよ〜

4秒フラットのカベもだいぶ近づいて来ましたが、多分ここからが一番苦しいかと思いますので頑張りますです(汗



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