私が峠を走り始めた頃、いつも一緒に走っていた男がいました。
その男とは「ねぎのみかんドラ」ことRACING TEAM ねぎぴいまんず2号です。
コヤツは始めはツナギを持っていませんでした。
なので当時サラ地だった飛行場跡でヒザ擦りの練習を練習をしていたのです。
車は全然来ない場所なので転倒しても安全な所でした。
さて、ヤツのマシンは91年式7ps-JOGでした。(Zではないです)
当時流行っていた「自転車用ステップ」をフレームに付け、ハングオンをかましていました。
しかし・・・どう考えても、そのステップでヒザを擦るにはステップ位置が高すぎます。
当然なかなかヒザが路面に当たりません。
バンク角も段々深くなり、左コーナーでしたのでしまいにはサイドスタンドが接地しはじめてきれいな火花が見え始めました・・・
(当然ノーマルタイヤ&ノーマルサス&私服&ヒザ缶です)
私も一応「それ以上いったらコケるぞ・・・」と忠告しました。(私はツナギを持っていた&ヒザが擦れていた)
しかしヤツの勢いは止まりません。
しばらくすると 予想通り飛びました。
しかも反対車線を通り越して道路脇のドブ川をスライディングで飛び越え田んぼにダイブしました。
「大丈夫か?」と私が声をかけると、
「今ヒザ擦れただろ?」
などとヒザの辺りからダラダラ血を流しながら笑顔で叫びました。
その時私は
「ああ・・・コイツは馬鹿か大物かのどちらかだな」などと思いました・・・
※後にその予感は大当たりし、ヤツはとんでもなく速くなるのですが(笑
そしてその日はもう帰ろうと思っていましたが、ヤツは「まだ走る」というので練習再開しました。
ヤツは当然のごとくもう一度転倒してその日は帰路につきました・・・
実は私も、初めてヒザが擦れた時はコケるまで走り込んだんですけどね(笑
教訓:気合だけではヒザは擦れません・・・