さて今回は、タイトル通り・・・といってもワケが分からないと思われますが、ガソリンスタンドでの出来事をば一つご紹介致します。
昔々、私はタイヤ交換を会得するべく頑張って修行していた時代がありました。
当時はもちろんタイヤレバーなどは使わず、3番のマイナスドライバー2本とママレモンでタイヤ交換を行っていたりしました(笑
もちろんチューブタイヤだけではなくチューブレスタイヤもそれだけで必死に交換していましたよ…
今思うと、いや思わなくても無茶苦茶ですが。
…もちろん、峠に行く前に必死でタイヤを交換して走りに行ったのは良いが、走行中に空気が抜けてきて結局走れずといった事もありましたよ。
後、ビードを上げるのに原液のママレモンを使っていたので、走行中にママレモンが飛び散ってタイヤの接地面に(以下略
とまあ、そんな感じで強引なタイヤ交換を行っていた私ですが…個人でのタイヤ交換で一番の難所である、ビード落としはさすがに苦労してましたね。
コレ、古いタイヤだとビードは強烈にリムに固着しているので、足で踏んだ程度では絶対に外れないんです。
もちろん足で蹴ったり棒で突いてみたり納屋の引き戸でギロチンにかけたりして何とかして外していましたが。
そんなある日、チーム員の「3号・ジャス君」が「リーダー、タイヤ交換手伝ってくれ」と言ってきたんですね。
彼は一人で何でもこなすメカニックタイプの人なのですが、そんな彼が私に手伝ってくれと言うのだから、これはかなりの難作業なのだとは思っていました。
そして彼の家に行き、タイヤ交換するタイヤ&ホイールを見てみると…
当時でも5〜6年落ちの「ヤマハ・YSR50」の12インチでしたが。
「さすがにこれはきつそうだな…」とも思いましたが、レストア中との事なので当時まだまだ現役のハイグリップ?だった「MBR710」を履かせる事にしたのです。
意外と12インチの方が10インチよりはビードは落としやすいと思うのですが、いつものぶっ叩き殺法や棒突き殺法では全くめくれる気配すらありません…
悪戦苦闘しつつ…いつもの私達の発想で
バイクでタイヤを踏んでみましたがダメでした。
そして次に
車でタイヤを踏んでみましたがダメでした_| ̄|○
…もう踏むものが無くなり、トラクターでも出して踏んでみるか?と思っていたら3号ジャス君が
「もうこれは人力?では無理だよ。近くのスタンドに持って行ってビードだけ落として貰おう」
とおっしゃるので…結局ビードが落ちなかったホイール2本を持って、近所のガソリンスタンドに出向きましたよ。
で。そこのスタンドは田舎ならドコにでもある様な普通のスタンドなので…どう見てもタイヤチェンジャーやビード落としがある様には見えなかったのですが。
ちなみにそこのスタンドのオッサンはかなり勢いのある人なので…小僧がビードの落ちないタイヤ&ホイールを持ち込んだ所で果たしてどうなるのか…
楽しみだったのは秘密で(以下略
そしてそこのオッサンに、タイヤが古すぎてビードがどうしても落ちない旨を説明すると…一応タイヤレバーでごりごりコジって塗装を剥がしつつトライして頂けましたよ。
しかしさすがに硬すぎ、オッサンも難しい顔をしはじめました…
するとオッサン、
「おっしゃ、アレを使うか」
と言い、倉庫の奥からなにやら怪しげな物体を持ち出して来ました。
が、私達はソレを見た瞬間このオッサン狂ってるのと違うかと一瞬(以下略
オッサンが持ち出してきたのは
「超巨大な」
スライディングハンマーでしたが。
長さ2メートルをゆうに超える
…オッサンそれで一体どうするのかと嫌な汗をかきながら思っていると、予想通りその凶器をリム付近めがけて
力の限り振り下ろすではありませんか
「ガッコーン」と良い音を響かせながら…
何度もリムに凶器を打ち付けてましたけど。
多少サイドウォールにもHITしてましたが、非常に楽しそうだったのが印象に残って(以下略
しかし最終的には…それでちゃんとビードは落ち、タイヤをもぎ取る事が出来ましたよ。
やり方はともかく、専用工具が無くともなんとかするそのオッサンの発想に感心しましたね…
タイヤ千切れ飛ぶかと思ったのですが、意外とビード部分って頑丈なんですね。ビックリですよ(笑
とまあ、そういった必殺技のおかげでなんとかタイヤも交換出来、いつも通りママレモンをリムに塗りこみ苦労してビードを上げて作業終了とあいなりました。
ちなみに入れ替えたMBR710も中古だったのでこれまた苦労しましたがね。
その出来事があってから・・・そこのガソリンスタンドは「2メートルのガソリンスタンド」と言う非常に分かりやすい名で仲間内では呼ばれるようになりましたが。
その内「2メートルのガソリンスタンド」→「2メーターのスタンド」→「2mのトコ」で通じる様になりましたが…これは10数年経った今でも通じているのが当時のインパクトを物語っています。
それ以降、私達も無茶なビード落としはせず、リヤキャリアを流用して作った自前のビード落とし器で力の限りこじって作業を行う様になりました(阿呆
それでも以前に比べると効率は格段にUPしたので良しとしま(以下略
教訓:タイヤのビード(&サイドウォール)と言う物は意外と丈夫