毎度毎度。今宵もやってまいりましたテキストのみで我が忌まわしき伝説を炸裂させるこのコーナ〜(笑
今回はですね…「峠遠征」のお話などを一つ。
この峠の遠征という物は…昔峠を走ってた方ですと経験があるかと思いますが、地元の峠では無く他所の峠に出向き…
そちらの方々と交流を深めるというモノです。
もちろん「遠征」と言うだけあって県内の峠では無く、山を越え海を渡りはるばる遠くの峠にお邪魔するのが基本となりますが(笑
これがですね、半分はツーリングの要素も取り込んでおり、当時は非常〜に流行ったんですよ。
当時の某バリマシ等で有名な峠やライダーを見たくて遠路はるばる旅をする…
なかなかオツなものではありませぬかねコレ(笑
ご多分に漏れず、某雑誌投稿常連軍団だった我がチームも、交流の為色々な所に遠征を行いましたが。
あ、遠征という長距離を旅する訳ですが、当チームの基本は「何がなんでも自走」としておりましてね。
よほどの事が無い限り、トランポを都合してバイクを「持っていく」事は許されておりませんでしたので(爆
一時は「R・T ねぎぴいまんず」と書いて「自走」と読む、なんて各地で言われてたり(以下略
…だってその方が波乱万丈なシビアさで面白いじゃ無いですか?
ハイチューンのモロ峠仕様なマシンで長距離をロングラン、もちろん混合仕様車はガス携行缶やOILを常備…
工具やパーツはもちろん、カメラや食料、着替えも必須ですね。
そしてもちろんツナギ&チームトレーナーは着たまんまで走行、私服で行くなどとは万死に値しますが(断言
全身全霊、走り屋だと言う誇りをさらけ出しつつ、そのまんまコンビニ入ったりファミレス行ったり船に乗ったりは日常茶飯事でしたね〜
…当然携帯電話等という便利な物は無かった時代なので、トラブル=死の可能性は非常に大き(以下略
と、こんな感じで地獄の峠遠征を楽しんでいた私達ですが…そうですね、基本的には平均150km程度の距離を走ることが多かったです。
あ、もちろん片道の距離ですよ?そっから目的の峠に辿り着き、数十kmも峠を走りまくり、さらに帰りも自走ですから(笑
今思えばかなりの強行軍も多かったですが…土曜の夜に出発して月曜の朝帰ってくるという0泊2日とかもたくさん(略
で、今回は私の地元、某うどん王国より海を渡り、広島県まで行った時のお話など。
この時は我がチーム数人+他の峠チーム等も含めると、約15台前後の集団となりましたね。
うどん王国から広島を目指すには…もちろん海があるので陸路は無理、船を使って本土に上陸です。
本土に上陸してからは、約120km程度の海岸線をひたすら突っ走るというルートでしたのでさほどキツくはありませんでした。
あ、コレ書いてて思い出しましたが、この時の季節は夏、非常に暑い季節でしたが。
運悪く船着場までの道中は雨が土砂降りで、もちろん直キャブ仕様のマシンは調子悪くなり…
私はそういうコトも想定し、キタコのユニフィルターを付けてましたが。
何故ユニフィルターなのかと言いますと…
フィルターが雨を吸ってしまっても、アクセルを開けながらフィルターをしゅぽしゅぽと絞れば良いので(笑
そうするとフィルターに溜まってた水は全てエンジン内に吸われて燃焼し、吸気効率はある程度の時間持つ、と。
…別にエンジン内に水吸わせた位で壊れるようなヤワな作り方はしてないのでこれで上等でした(爆
で、船着場までの道中ではあまりの土砂降りの為、皆全身ズブ濡れで…
パンツを買いに行く者も出る程
の豪雨でしたよ。
そしてパンツもリフレッシュした者も戦線復帰し、皆ずぶ濡れのまま船に乗船です。
あ、マシンにスタンドの無い連中は空き缶でマシンを立てた上で倒れない様にロープで縛ってもらうという光景も(笑
…すみません私もその一人ですが_| ̄|○
そして雨も風も無いフェリーの船室でゆったりくつろぐ私達…
が、外はもちろん大雨なので
台風による無茶苦茶な暴風と高波で生きた心地が(略
…実は台風来てたんですよねこの時って(汗
船体に当たる波が「ドゴーン」とか「ズガーン」とかすさまじい音の上、揺れは地震の様な恐ろしい物でしたよ…
こんな時に峠遠征なんてする方が阿呆という噂もあり(以下略
と、そんなこんなで本当に生きた心地のしなかった数時間の船旅を終え、潮風で確実に調子を崩したマシンのエンジンに火を入れ出発です。
普段の行いが良かったのか、この時は本土に上陸したら嵐はウソの様に収まってましたけどね(笑
そしてここからは旅の醍醐味…目的地までただひたすら走りまくる地獄の強行軍の始まりです。
某みかんドラを先頭&ペースメーカーとし先導させ、私は中盤辺りで前後の様子を観察しながら、というのが定番でしたね確か。
※ツーリングってのはこういう「隊列」も大事だったりしますよね。
後は法廷速度をあんましオーバーしない様に、全体のペースを見つつ走行です。
もちろん適度に休憩は入れますが、時刻は深夜なのでスムーズに流れ、数時間程で目的の峠に到着しました。
そこからはあらかじめ連絡しておいた地元の方々と交流を深め、昼になったら峠に登り、色々と走りを楽しみましたよ。
しかもここの峠、山奥には自然が残っており走った後に水浴びが出来たのがとても印象に残ってますね。
真夏の炎天下、ツナギを着て何時間も峠を攻めた体には最高のプレゼントでしたねぇ〜
そして楽しい時間はあっという間に過ぎ、そろそろ帰らなければいけない時刻とあいなりました。
もちろん帰りも隊列を組み…この時は確か山陰方面より遠征の方々と帰りが一緒になったので、30台以上の隊列が連なってたのは(以下略
が…途中で山陰組の方々と別れた後、私の体調がちょっとおかしくなるというピンチに(汗
幸いにもこの時にはトランポが1台同行していたので、私はソチラに乗せて貰いマシンだけしばらく運転して貰うコトにしましたが…
この頃になると皆全体的に疲れが出始め、元気のあるモノは先に行く先発組となり港に集合、トランポ&私を含むスローダウン組は後発と…
隊を2つに分けての行軍となりましたが。
こういう時の強行軍は危険な事を経験より知っている私達ですので、無理をせず2手に分かれるコトにし、先発隊のリーダーはもちろん
み か ん ド ラ
というコトになり(笑
颯爽と先発隊を率い、街の灯に消えて行きましたよ…
そこで私、トランポ組の彼と話してたのですが、
「なあ、みかんドラって近道知っててそっち行くらしいから、こっちもそこそこ急がないと時間が無いんじゃ?」
「そうだねぇ。でもどうせこっちの組は来た道しか分からないから素直に帰ろう」
と、後から文句言われた上リーダーの力量を問われるという自体が発生する事を恐れ、それなりのペースで港へ直行ですが(笑
あ、この頃になると私も結構回復し、なんとかイケる様になってた…と記憶の彼方にあります(汗
そんなこんなでまたまた数時間後、我々後発隊が港に着いた所…先発のみかんドラ組がまだ到着していません(汗
おかしいと思いしばらく待っていると…数十分遅れで到着しましたが…
…もちろんいつものごとく、私のセブンセンシズがイヤな予感をガシガシ訴えております(汗
私「おいおい、形だけでも一応小指の先くらいは心配したんだぞ?どうしてたんだよ??」
みかん「うむ。ちょっと予想外のトラブルがあって遅くなっちまったい」
私「どーした?誰かのマシンのエンジンでもトラブったのかいな??」
みかん「いや。」
「 警 察 に 捕 ま っ て た 」
私「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい??」
みかん「いやー出発前に調べてきた帰りの近道があったんだけど、ソコ通ったらしばらく行ったトコで見事にお縄だわアヒャ」
私「いやアヒャじゃなくてだな…確信犯的に高速乗ったってオチはナシだぞオイ」
みかん「そんな訳あるかいな。ただちょっと間違えてな、」
こやつ やっぱし イヤな予感を 的中させてくれましたな_| ̄|○
「自動車専用道路を爆走しただけだよ。全員でな。」
みかん「んでな〜。対向車がいやにパッシングしてくるなと思って素で無視してたら…」
私「それで何か間違っている事くらい気付け阿呆」
みかん「しばらく行ったトコで検問やっててあわてて全員止められたわ(笑」
私「そりゃ10何台もの小型自動二輪以下のバイクが固まって素で走行してたら頭おかしいのかと思うわ」
みかん「でもな〜。遠くからのツーリングで道が分からなかったって言ったら見逃してくれたわなアヒャ」
私「そら良かったな…でもコッチはおかげで船が出ちまってるぞオイ_| ̄|○」
と…ヤツが近道だと思っていた所は
原付バイクでは通れない自動車専用道路だった
ちなみにその後は嵐にも遭遇せず無事にうどん王国まで帰り着きましたが。
近道も良いですが、あってはならない間違いもあるって事…だとしておきましょう(笑
さすがにもう時効というコトにして(略
と、峠遠征という物はキツくとも楽しかった記憶が一杯なのですが、たまにはこういったトラブルちっくな事もあったと。
ふと思い出してみたので書き連ねましたが、賢明な読者の方々は色んな意味で絶対に真似はされない事を強くお奨めしますよ?(笑
ロングツーリング(?)では危険もトラブルも隣り合わせ、だと肝に銘じるべきですね〜。
しかし今思うと、あんまし尋常じゃない行動してますよね私も含めて…
いや〜若いって良いですねホント(笑
あ、書いてて楽しくなったので今後はみかんドラを陥れるだけでは無くこんな感じのモノもUP予定にしときますね〜
…読んでる人が引かない事を祈りつつ(以下略
教訓:物事には余裕をもって取り組みましょう