優越感の果てには…



さて今回もやってまいりました、私の若さが炸裂する峠伝説を絶叫と共に語るこのコーナー(笑


今回はですね…今でも現役でバイクに乗り続けているメンバーの一員である「8号」君という人物について語りましょう。

彼は色々なバイクを乗りついでいる事で仲間内では有名ですが、峠時代にはJOGに乗っていたんですね。

そのJOGももちろん時代的に横型ではなく、当時安価でたくさん普及していた縦型、2JAのJOGでした。

彼はこのマシンが初めてのマシンという事もあり、色々と手も入れていましたよ。

内容は80エンジン換装にチャンプRS用マフラーくりぬき加工、PWK28装着…

落下式燃料コックにフル混合仕様&もちろんセル無し等、なかなか素敵なマシンでしたね。


と、この8号君ですが、彼のJOGは2種エンジンという事もあり、結構な性能を発揮していました。

私が走っていた峠は結構長いストレートがあり、その部分はマシンがモノを言う所だったのですが。

彼のJOGはもちろん直線も速く、私のDioではついていくのにちょっとキツかったのが正直な所ですね(泣



そんなある日、私たまたまその日はDioの調子が悪く、街乗り仕様のNSR50で峠に行っていたんですよ。

一応、ダウン管&80フォーク&クラッチ&MBR710等、程よく楽しめる仕様でしたので、それなりに走って楽しんでました。

そこへ8号君が、いつも通り3リッターしか入らない2JAのJOGで携行缶&リュックを携えて出現しましたので(笑

もちろん他の仲間も加えて一緒に攻め始めましたよ。


私はNSR50ですので峠の上りでは50ccスクーター勢にはそれなりについていけますが、さすがに2種が相手となると_| ̄|○

8号君のJOGでもUターン箇所からすでに数台分水を空けられ、なんとか食い下がりつつありますが(笑

しかしこの彼、私のNSRの方が性能的に劣勢だと見るやいなや、Uターンかました直後にお尻ペンペンを(略

もちろんおちょくられて黙っている私ではありませんので、街乗りタイヤのNSRを猛然と走らせますが…

さすがに勝てません_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○


そんなこんなんで何回か峠を往復し、数回目の下りのUターン場所で彼と遭遇したのですが。

後ろに私が来たと分かると、今度は

立ち上がって私の方へ振り向き尻を振りながら

発進していく始末ですが。


こりゃ〜完全に勝負にならないかな?と思いつつ私も全開で追いかけますが…

彼はもちろん後ろを見つつまだ尻振ってます(爆


と、そろそろストレートが終わり緩いコーナーが迫って来たのに

彼はまだコチラ向いて尻を振って(以下略


…さすがにコーナーが迫って来てるので私も真面目に前を見て走ろうとしましたが。

そこで彼の方を見ると、まだ尻振ってて































尻ダンスを踊る彼の目前には



もちろん



ガードレールが



迫ってますが。

































もちろん彼もとっさに自分の運命を感じ取り、



前後タイヤから白煙を上げつつの超レイトブレーキング



を敢行しますが































運良く



ガードレールの切れ目から谷底へと



前転しつつ召されましたが。

































さすがにガードレールクラッシュでは無く谷底に召されるとは私も予想外でしたので…

すぐにUターンしてガードレールの隙間にすぐさま駆け寄り、「大丈夫か〜」と絶対大丈夫じゃない事態を想定して谷底に声をかけます(汗



そこには































「大丈夫じゃぁ〜」と



元気な声を出しつつ

































片手にJOGをぶらさげ



反対の手で木を掴みつつ



斜面を登ってくる8号君の姿が。

















…さすがに私もこれにはびっくりですが(爆

「おいおい大丈夫かいな?怪我はしてないのか??」

などと声をかけるも、

「大丈夫大丈夫〜♪」

などとへっちゃらぷーな8号君の声ですが。


…とにかく怪我が無くて良かったですが、運が良い、と言いますか彼の体力には脱帽ですよ(笑

特に片手でMYマシンをぶらさげて斜面を登ってくる所なんか素敵過ぎますねホント。

おそらく…彼が柔道ブラックベルトというのにも関係があったと思われ(以下略


さすがにJOGの方にはキャブから白煙を噴いてエンジンがかからないというトラブルが発生しましたが…

直キャブが土を吸い込んだのかと思っていたら、単純にマフラー出口に土が詰まってただけでしたが。

…さすがの彼も予想外のどきどきシチュエーションにちょっとは錯乱していた様で、「キャブから土吸ったのかな…エンジン大破かも」なんて言ってましたけれど(笑

ホント、斜面とはいえ猛スピードでガケから落下したのに何事も無くて良かったですよ〜





と、今回は私をからかっててガケから落下した8号君ですが、彼のタフさには何度も驚かされた事がありますよ。

左側が側溝になっているコーナーで、私の目の前でなにげにインをつきすぎそのまま溝に落下した事もありましたし…

その時も確かへっちゃらへーの無傷で、当日に新調したミラーが割れて嘆いていた位ですから。

いやはや、彼の様に体を鍛えておくといざという時には役に立つ、と心の底から思いましたよ(笑

…かといってガケ下に向かって前転しても大丈夫、という保障はどこにもありませ(以下略




教訓:峠を攻める時はちゃんと前を向いて走りましょう


戻る